2016年05月14日

湖西復興見聞録


■安曇川上流(葛川)
■2016−5−14(土)午後から
■あまご3匹
■同行者なし
2013年の台風被害で相当なダメージを受けたであろう湖西地区・・・
たまたま時間が取れた為、遅出で出向いて午後から色々見て回る事にした。
今回の目的は、釣りは二の次として変わってしまったであろう渓相と流況の確認である。
やはり、想像してはいたが・・・3年目を迎えた今も復興に向けた河川工事が随所で見られ、渓を目の当たりにすると、未だ本調子を取り戻すにはまだまだ時間が足りていないと感じられた。

注)釣行日から一週遅れの公開です。あしからずご了承ください。

2013年の台風18号・・・
9月最終日に出向いた天増川の状況から、湖西地区の各河川は相当にダメージを受けたであろうことが容易に想像され、釣り場として復活するのは・・・
(湖西は少のぉ〜て3年、場所によっては5年程かかるやろぉなぁ・・・)
こんな風に考えたこともあり、まずは3年目に入る今シーズンのどこかで、最も復興が厄介であろう安曇川上流の様子見に出向きたいと思っていた。
(行くとしたら、何処も彼処もキビシなる夏頃かな?・・・釣りが二の次やったら十分やし!)
当然、5月6月は他の渓に釣りを目的に出向きたい・・・
ところが朝の8時に目覚めて朝食を済ませ、仕事やプライベートの用事を一通り確認すると、ポッカリと時間が空いてしまった。
「なんじゃぃ!(怒)」
(今から釣りって行けるんかぁ?)
「無駄やな・・・待てよ・・・」
(安・曇・川ってか?・・・今から出たら昼前には着くなぁ・・)
確かに渓相と流況の確認が目的でもあるが、安曇川のもう一つの側面・・・
ガングロ(マエグロヒメフタオ?)から美白(シロタニガワ?)へと目紛しく短期で移り変わるカゲロウのハッチである。
「今時分はガングロ終わって美白と赤玉(アカマダラ)が出る頃か?」
(いや?終わりかけか?)
私自身、フライフィッシングの世界で重要視されるマッチ・ザ・ハッチには然程気にせず、どちらかと言えば無頓着なタイプだが、それでもこの安曇川上流のカゲロウにはその昔に所々でカリカリさせられた経験がある。
私が少しカゲロウに拘る様になったのも、この安曇川を知ってからであり、他の渓では無頓着な私も、この安曇川に来るとカゲロウのハッチが気になってしまう。
「ついでにカゲロウも観るとしょぉ〜かぃ!」
そして急いで代車のアクア(フォレは修理で工場へ里帰り)に荷物を積み込んだのが9:30・・・
(今から出て、昼前到着かぁ?)
ところが、京都東インターの出口に湖西の車線減少点がメチャ混みして、魚券を購入するコンビニに立ち寄った時は既に11:30と2時間が経過していた。
(なんじゃぃ!着いたら昼やし!)
当然、今日の様なドピーカンは夕方まで釣りにならないと踏んでいて、焦りもなくのんびりと車を走らせ、途中峠を通過し花折トンネルを潜ると、目指す流れに道が沿い出した。
(この辺りはアンマ変わらんけど・・・問題は中村から木戸口に坂下辺りやし!)
早々に幹線をそれて渓沿いに坂下集落に入ると、お気に入りの流れを跨ぐ橋脚補修工事の車両が路肩を塞いでいる。
その合間に車を停め、渓を覗き込んでみた。

↑↓確かに変わってはいるが、然程大きくは変わって居ない。大水が出た直後はそこそこ荒れていたのかもしれないが、今はそれなりに落ち着いている様に見えた。

(まぁ・・・ころっと変わったけど、前みたいにガラッと変わった感じやなぃな・・)
この・・(前みたいに)・・とは、今から二十数年前に出た大水である。
この坂下集落上手(かみて)の堰堤が抜けて渓相が一変し、度肝を抜かれた記憶が生々しく残っている。

↑この護岸に沿う小さな流れに幾度となく救われた記憶がある。餌釣り師が頻繁に通過するであろう区間だが、この極細い流筋は何故か魚が残っている感じがする。餌竿が立たないポイントでもなく、竿抜けになる様なポイントでもないが、釣り難いのか?(魚が)棲み易いのか?・・・貧果に喘ぐ状況で、何度か救われた経験がある。そしてこの日も、しっかりココで救われる事になるとは・・・・・ココが残って居てくれて良かった。
その後、この安曇川上流域は新道の工事も相まって荒涼とした雰囲気になり、数年前に漸く回復の胎動を感じていた。
その矢先に3年前の台風18号・・・・・
(そやけど、ここから下が問題やな・・・)
この流域で私が好むホットスポットは中村発電所前から中村大橋を潜り、木戸口集落の木戸口大橋を潜って伊勢橋へとカーブする辺りである。
以前から・・・
(万一、大水出たら、今度は坂下辺りや無ぉ〜て、この辺りがヤバイなぁ・・・)と踏んでいた。
そしてその想像は当ったのではないか?と思わせる様に、漁協さんのパンフレットには地山崩落地がこの区間に二ヶ所も記されている。
(いきなりショック受けて釣意喪失喰らう前にヘク谷でも見とこぉかぁ?)
「時間も時間やし!」
時計はもうすぐ12時・・・
早々に昼食とし、コンビニで温めてもらったヤキソバを取り出そうと袋を開けると・・・
(・・?・・)
「何で無ぃねん!(怒)」
察するに焼きそばを温めている段階で、店員さんに漁券の話をして精算した為、レンジから取り出して入れ忘れられたと思われる。
「エエ加減にせぃよ!(怒)」
入れ忘れる店員さんも店員さんだが、お茶とおにぎりとヤキソバを購入してお茶とおにぎりだけのレジ袋を持って気付かずに出てきた私も私である。
天声(お前がマヌケなだけやろ!)
吾輩(何でココんトコ・・ロクな事ないし!)
天声(車上荒らしに遭ぅよりマシとせんかぃ・・)
吾輩(確かに・・・)
妙に納得しておにぎりを頬張り、6フィートのロッドを手に対岸に渡った。

@ヘク谷(12:15〜13:30)
谷の入り口から叩き上がると程なく、イワナ(らしき魚体)が頻繁にアタックしてくるが、結んだ毛鉤が大きい為かフックアップには至らない。
結んだ毛鉤は#12・・・魚が居ることだけ確認できれば、中程の空間が開ける核心部まではこのままで通して、そこからは#16に落として少々おこぼれを頂く考えで先を急ぐ・・・

↑ヘク谷に入って行く入口付近・・・この辺りから真剣に釣って居れば、チビイワナに御目文字できたかもしれない。
程なく、核心部に到着し、木立の下で空間が広がりを見せ始めた。
やはり、このヘク谷は以前と大きく変わった雰囲気は無い・・・
(こっからや!)
・・・・・・
しかし、釣り易くなった流れとは裏腹に魚の反応がすっかり消えてしまった。
どこまで詰めても、サッパリである。
「ぅっそぉ〜ん!・(こんなんアリかぃ!・・)」
(最初っからマジでやっとったらよかった!)
察するに、谷の入り口辺りは(餌釣りの)竿が簡単には立たない。
中程で植林が交錯する辺りになると、空間が開けて竿が立つ様になる。
つまりは、良く釣りに入られていると言う事かもしれない。
小滝まで頑張って詰め上がる気も失せて早々に退散・・・
降り切って本流を渡り、土手を上がろうとした時・・・・
[バリッ!]
下草に隠れた工事の針金に引っ掛かり、ウェイダーが裂けた。
「ぅっそぉ〜ん!・・今日は代車やし、ウェーダーの替え一着しか積んでへんし!(怒)」
吾輩(何でこなぃなんねん?・・・怒)
天声(車上荒らしに遭ぅよりマシやろ!)
吾輩(確かに・・・)
妙に納得して神妙にするが、何処までこの祟りが続くのか?いい加減勘弁して頂きたい気持ちも拭えない。

↑ヘク谷と本流との合流点・・・私がこの安曇川上流に出向いた時の定点観測地点である。他では流況(水量や土石の動き)を見ているが、ここでは木々を見ている。前回(今から二十数年前)の大水以降、本流が釣りにならない増水となった場合の駆け込み寺(渓)を探してこのヘク谷を引き当てた。中程で植林が交錯するが、入口付近と奥は広葉樹の下を流れる枝谷で、概してこの様な水路は安定している。但し今回は竿入れし易い植林の交錯地点がサッパリ駄目だった。もはや加齢と共にこの植林交錯点を超えて奥に行く気力も失せつつある。

Aリバーウォッチング(13:30〜14:45)
(さて、ほなら拝見させてもらぅとしょぉ〜かぃ・・)
車を走らせ、幹線に出て木戸口へと向かい、伊勢橋の袂でウインカーを切って反れ様とした時、[通行止め]のバリケードが目に入る。
慌ててハンドルを切り戻し、橋の上から脇見をすると、瞳孔が開く様な景色が垣間見えた。
(マジか?)
集落で幹線を反れ渓沿いに戻ると・・・・・
・・・・・

↑↓唖然として、言葉を失ってしまった。下の写真は然程大きく変わって居ないが、最も好んで釣っていた上の写真に映る流れは、壊滅的状況である。ココがこの流域で最も面白く楽しいポイントが連続していた所なので残念でならないが致し方ない。やはり「今度大水が出ると伊勢橋前後が相当にヤバイ!」・・と踏んだ考えは見事に的中していた。

・・・・・
(3年目でこれなん?)
私が最も好んだポイントに河川工事のユンボ道が延び、何時も車を停めていた桜の木の路肩は消え失せて再生修復工事が施されている。
想像はしていて、その想像を超えるとは言わないが、目の当たりにするとそれなりにショックである。
車をUターンさせ、中村発電所まで走り下がって渓を見ると、予想通り渓は所々に面影を残すも、釣り場としてはすっかり変わってしまっていた。
「アカンでぇ〜・・これ!」
(やっぱしなぁ〜・・・)
これまで掴んで積み重ねたこの釣り場の傾向が胸中で音を立てて崩れ落ちる感じがした。
「何もかも(傾向把握)・・やり・直し・てか?」
天声(想像してたやろ・・)
吾輩(まぁ・・それなりにな!)
天声(ほな、諦めるこっちゃ・・)
その様に気分を落ち着けるも・・・
「そやけど・・これ今日・・どぉ〜すんの??」
「(ぉらぁ〜)・・ぇらぃこっちゃで!・・釣るトコ無ぃし!」
気を取り直して坊村辺りまで幹線を下ってみる・・・
江賀谷合流点から下流域は然程大きくは変わって居ない様に見受けられた。
再び、幹線を上がり切って坂下集落から上を見ると、相変わらず足尾谷の合流点辺りは釣り人銀座で大混雑の状況・・・
やはり、私が釣って来た区間で大きなダメージを受けた所は私の想像通り、私が最も好む区間であった。
(こぉ〜なったら、開き直るしかないし!)
「(魚)釣るんやったらここら(この辺り)やけど・・・」
(ここで無理してやってもなぁ〜・・・)
察するに釣り人の混み具合が魚影の濃さに比例するのは明白だが、ココに来てバケツで運ばれた魚を必死に釣る気分にはなれない。
(坊村までは下がり過ぎやけど・・中村橋から下は誰も居らんかったし!)
「あそこやな・・・」
今日の目的が渓相と流況の確認とすれば、あの辺りで表流水と伏流水の相関を見てみるのも良さそうである。
再び下流方向に走り、イブニングまでこの辺りの流れを歩いて見ることにした。

B中村地区・中村橋下流(15:00〜16:45)
吾輩(ウェットで釣り下がるとすっか・・)
天声(流況見るんやったら釣り上がるんがエエやろ・・)
吾輩(マジで?・・ここでドライてか?・・この時間帯にぃ?)
天声(何でもエエやろ!・・どぉ〜せ釣れるかどぉ〜かも解らんねんさかぃ・・)
吾輩(確かにそぉ〜やけど・・)
「・・んでもドライは無ぃやろぉ・・・・」
(・・?・・・キャスティングの稽古すんのもアリか?)
そう閃き立つと最近もっぱらお気に入りのLOOPを引っぱり出し、OH&Dヤマメ#3をセットアップ・・・
水辺に降りてキャスティングの練習がてら釣り上がって見ることにした。

↑流況も安定していて好スポットが続くが、肝心のアタリはサッパリ・・・察するに時間帯が悪いだけと思われるが、魚影も少々気になるところである。
さすがに、アタリは皆無の状況が続く・・・
しかし、既に川底は安定しており釣り場のポイントとしては十分に回復している様相が伺える。
(ひとまず、この辺りは安心やなぁ・・・)
「魚が居ればの話やけど・・(笑)」
その後も丹念に流れをトレースするが、毛鉤はスイスイとドリフティングを楽しむ一方で、いい加減フライにサーフィンを楽しませるのも飽き飽きしてきた。
そこで釣りを全く無視してキャスティングの稽古に励んでみる。
フリップしてラインを跳ね上げ、輪を描く様にラインを空中に持ち上げた後、角度を変えてシュートすると何の問題も無くプレゼンテーションが成立してしまうこの道具立てに最近すっかりハマってしまって、調子に乗ってブンブン振り回していると、釣りをしているのか新体操遊びをしているのか人目で見ると頭が温いオッサンに見えるだろう。
天声(お前、何してんねん?)
吾輩(いやこれ・・ほれ!見てみぃ!・・一撃で飛んで行きよるし!)
天声(釣りは飛ばしてナンボと違ぉて釣ってナンボやろが!)
吾輩(ナンボも釣れんなら、飛ばして遊んでナンボやろ!)
実際、本当のところ・・・
このLOOPのロッドが素晴らしいのか、OH&Dのラインティーパーの恩恵なのか・・・サッパリ解らないが、今までとは異なる別世界に感じるのは事実である。
今までにないラインループが操れる事に気を良くして釣りそっちのけで遊んでいると・・・
[パシュッ!]
「ぉっ!(出た!)・・しゃしゃしゃ・・・ぁらぁ〜・・・(バレたし!)」
相当の距離を置いた先のプレゼンテーションで6寸あまごが翻ったが、フックアップして取り込む途中で負荷が抜けてしまった。
天声(何しとんねん!)
吾輩(ぃゃぃゃぃゃ・・このロッド硬過ぎやし!)
天声(そぅ言うロッドやろ!)
魚が掛って、いつもの様に取り込みに掛ったが、いつもの調子でやるとロッドに魚が全くのらず、ティップが暴れてバレてしまった。
「もっと(ライン)しっかり引きこんで(魚)乗せぃてか?」
天声(当り前じゃ!しかもバーブレスフックやろ!)
吾輩(おっしゃる通りで・・)
指定番手は#3だが6寸あまごにはオーバーパワーも甚だしい調子で、軟調竿に慣れ親しんだ昨今はこの様な意識が吹っ飛んでしまっていた。
その後も・・釣りだか新体操遊びだか何だか解らん様な動きで釣り上がって行くと・・・
(おっとぉ〜・・・ココは美味しそぉ〜な場所でっせぇ〜・・・・)

↑3年前までは、この時期ハッチタイムを外した時間帯でドライフライで釣る場合、最も期待が持てた流れである。意外に餌釣り師は竿入れせずに通過するのか?・・竿入れしても軽く流す程度なのか?丹念に底石周りを攻めると魚が翻ってくれた。・・・今も通用するのか?少し拘って見る事にする。
「(3年)前と同じ(傾向)やったとしたらやけど・・(笑)」
@脹脛の水深で秒速15〜20センチ程の流れ
A適度に底石が散って居る川底
B餌釣りの方々が軽く去なす通過点の様な雰囲気
安曇川上流域では、この三拍子が揃う珍奇な流れこそ、時合いを大きく外して釣れない時間帯に何とかフライで期待が持てる場所・・・・
こんなイメージが過去の傾向から割り出されていた。
当然、ハッチは未だ皆無に等しく、魚は全く定位していない。
底石にタイトに張り付いているであろう事を予想して丹念に攻める事が肝となる。
フーディングレーンが数センチ外れるとワザワザ捕食に出る様な事はせず、そのまま無視を決め込む為、そこは少々気合を入れて掛る必要がある。
程なく・・・
[パシュッ!]
「しゃっ!・・・・・・(ぁらぁ〜・・・)」
「まぁ〜た・・・バレたし!」
吾輩(何で?)
天声(だ・か・ら・・ラインの引きこみ甘ぃ!って・・)
吾輩(そぉ〜かなぁ?)
これ以上強く(ラインを)引きこむと[ジュボッ!]と音を立てて水面から魚ロケットが発射されそうな気がする。
天声(そこんとこが加減やろ!)
吾輩(はぃはぃ・・)
天声(言ぅ〜とくけど、そなぃに魚出てくれへんでぇ!・・もっと真剣にやらんと!)
吾輩(まぁ〜エエがな!)
この辺りの流況が程々良い感じであった事に安堵し、釣りそっちのけでキャスティングの稽古にもならない遊びに呆けていたが為、本来の釣りとは程遠い行為になっている。
「・・・とは言うものの!」
(もちょっと、ここ真剣に釣ろかぃ!)
毛鉤を交換して、底石を見定め、丹念にトレースすることを心掛ける。
程なく・・・
[パシュッ!]
「しゃっ!・・・・・こんでエエんかぃ!」
(早ぁ!)
ロッドの曲がりを見ながらテンションを調整すると、早送りビデオの様に素早く足元に寄って来た。
(よしよし・・よ・・・?!)
「汚ぁっ!」←(失礼!)

↑思わず「汚ぁっ!」・・と口を付いて出てしまった。この流域のバケツで運ばれた成魚放流の魚であろう・・・近年、この様な魚が多くなったのも事実であるが、何処かにこの安曇川育ちの品格高い[京あまご]が息衝いて居るハズである。
考えてみると魚も好んでバケツで運ばれる星の下に生まれてきた訳ではない。
(ごめんごめん・・失礼しました。)
その後、もう一匹ゲットしてこの珍奇な流れを通過・・・

↑中村地区にある[なんとかの木]・・・今度こそ、しっかり名前を覚え様としてその場で記憶に留めるが、帰阪するとスッカリ忘れてしまうのが常である。魚を掛けた流れは丁度この前辺り・・・・
(ホンマやったら・・・)
「ここらで出なアカンねんけど・・・」
カゲロウのハッチが始まったとなれば、そこそこ美味しそうなポイントであるが、ここは北近畿で超人気の安曇川である。
ひっきりなしに釣り人が行き交う流れでもあり、そうそう簡単には魚が残ってくれない・・・
その分追加放流もあって、画期的にスレ魚が残るのみとなり、ハッチに連動して浮足(鰭)立った所を仕留めるのがもっぱら私の安曇川釣りとなっている。
[パシュッ!]
「しゃっ!・・」
[ジュボボボバババ・・・・・]
「(?・・・魚?)すっ飛んでったし!」
ラインを引きこむ勢いが付き過ぎて、水面を割って魚ロケットが発射され、耳元で音を立てながら後方にすっ飛んでしまった。
(ごめんごめんごめんごめん・・・って)
「お前かぃ!(呆)」

「お前さんがアソコに居る様ぉじゃ・・・」
(あまご姉さんはお出ましや無ぃなっ!)
その後も、適当に釣り上がって行ったが、アタックも無くサッパリ・・・・
(ちょっと早ぃけど、イブニングの準備するかぃ・・)
幹線の歩道を車へと戻る・・・・
辺りはドピーカンの初夏の雰囲気でお陽さんがそこそこ傾き出したところで、まだまだ暑く汗が出てくる。
天声(ヘク谷で遊んで、本流で遊んで・・・)
吾輩(まぁ〜エエがな!)
天声(ここまで2匹って解ってるかぁ?)
吾輩(何を言ぅ〜とんねん!)
「今からが本気モードやんけ!」
吾輩(爆るぞぉ〜・・・釣って釣って釣りまくったる!)
天声(どこで?・・・いつものとこユンボ道で工事中やで?)
吾輩(・・・・・・)
天声(それにカゲロウ飛ばへんかったら・・)
吾輩(・・・・・・)
嫌な予感と根拠の無い意気込みが交錯する状況で車に到着・・・
(ちょと真面目に考えなヤバイな・・・)
天声(今日は渓相と流況とハッチの確認やろ?・・釣りは二の次やったんとちゃぅんか?)
「んだ、どっちやねん!(釣れ言ぅたんちゃぅんか!)」
しかし、考えてみるとこの時期のイブニングはカゲロウのハッチが明暗を分け、どちらかと言えば緩い流れで起きる[美白(シロタニガワ?)]のハッチに連動するライズをライト・ケイヒル#14やクイル・ゴードン#16のキャッツキルパターンで仕留めたい。
「今年は温ぃさかぃ・・(時期)逸しとったらお陀仏やけど・・・」
(来る時に見た坂下のプールがエエかぁ?)
そこは、昼間に家族連れがバーベQをしていた場所である。
しかし、バケツで運ばれた魚を考慮すれば、一網(竿)打尽で抜かれるポイントでもある。
「まぁ、エエか?」
万一、魚が抜かれていないとしても、ハッチの有無は確認し易い場所である。

C坂下地区_イブニング(17:00〜19:20)
漸く考えがまとまり、車を移動させて目指すポイントに降り立った。
「まぁ〜だ・まだ・・(ハッチには)早ぃさかぃ・・(そこら)散歩がてらに毛鉤振って見よかぃ・・・」
・・・

↑堰堤にできた落とし穴・・・このまま放置されるとすれば、これは本当に困ったものである。
・・・
結果は・・・・
予想通りサッパリである。
・・・・
時刻は18時半に差し掛かった。
(そろそろ・・ポツリポツリと・・・)
「飛ばへんなぁ〜・・・」

・・・・・

・・・・・

・・・?・・
吾輩(おぃ?)
天声(何ぃ?)
吾輩(カゲロウは?)
天声(流されて居らんのちゃぅ?)
吾輩(マジか?)
・・・・?
「ちょとタンマ!・・ホンマ全然(カゲロウ)飛ばへんやん!」
吾輩(何で?)
天声(笑かしよんの!・・サッパリ飛んでないし!)
吾輩(こんなんエエんか?)
天声(ここだけちゃぅか?・・ちょと辺り走って見に行ってみぃ!)
慌てて小走りで前後の流れを確認して回り、上空を視る。

↑その昔、魚券を買い求めたお店(今は廃業)の辺りまで小走りで確認しに行ってみたが、カゲロウのハッチはサッパリである。
皆無ではないまでもハッチとは程遠い状況の個体しか確認できない。
「これ、ホンマに(カゲロウ)流されたん???」
(ぁらぁ〜・・・このまま陽ぃ〜暮れるてか?)
「マジかぃこれ?」
18時45分・・・
ハッチタイムを迎えているが、個体数はサッパリである。
・・・・・
ところが、落胆の溜息を吐き終わった頃・・
所々の水面でアラジンのランプから出る湯気のごとく、薄っすらと揺らぎが涌き上がり、辺り一面に小カゲロウ(厳密に言えばアカマダラかもしれません)が舞いだした。
「ぁ〜・・・やっと出よった、遅っそぉ〜・・・」
程なく、小カゲロウに混じって少し大き目の[美白(シロタニガワ?)]らしき個体も舞いだしてきた。
(今年は温ぃさかぃ、今時分は微妙ぉ〜やけど・・・)
「やっぱし(カゲロウの総量は)減った感じすんなぁ〜・・・」
天声(おぃ!)
吾輩(何ぃ?)
天声(お前、もぅ7時やぞ!)
吾輩(そぉやん・・・やっとカゲロウ飛んだがな・・)
天声(空ばっかし見とったら・・・陽ぃ〜暮れるぞ!)
吾輩(そぉやん!・・・魚は?)
・・・・
期待に反して、川面は静寂を保ち続けている。
吾輩(陽ぃ〜暮れるぞ!って・・・ライズ無ぃし!)
天声(・・・・)
吾輩(・・ぉぃ・・これ??)
天声(居らん確率高ぃなっ!)
「ぅっそぉ〜ん・・・雑魚一匹動かんてか?」
天声(・・・今日はこれ外したんちゃぅ?)
吾輩(多分・・・)
「あ〜ぁ・・外・して・しまぃ・ましぃ・たっ!・・・アホくさ!」
(まぁ〜カゲロウ観れたさか???ぃ???エエと??)
[ピチャ・]
吾輩(あれ?そぅ?ちゃぅん?)
流芯の最も下手(しもて)の開きで小さな小さなライズらしき波紋が目に止まった。
天声(雑魚ちゃぅか?)
程なく、少し上手(かみて)で・・・・
[パシュッ!]
「あれ・・そぅやん!」
慌てて川岸を歩き出すと・・・
[パシュッ!]
瀬上でも飛沫があがった。
(ぉっと〜・・・こっちも始めよった!・・嬉)
面倒臭いが、ここはセオリー通りに瀬尻のライズから取り掛かることにした。
立ち位置を決め、トレースレーンを定めて投じた一投目・・・
[パシュッ!]
「っしゃっ!・・」
[クッ・]
「(ぅそっ?)・・あっらぁ〜・・バレたし!(マジかぃ!)」
天声(何しとんねん・・・呆)
吾輩(・・・・)
天声(仕掛ける前から100%釣れる思ぉとったやろ?)
吾輩(思ぉとった!)
天声(油断やな・・)
已む無く瀬尻は諦め、瀬上のライズ一点に集中する。
ところがこの魚・・・
「コイツ定位して無ぃな!」
(左右に振れて喰うとんかぃ?)
光量が少なくなる中、魚の動きを注視していると・・・
左右はもちろん、時に上下にも動いている気配がする。
「コイツ・・・クルージングしながら喰ぃ散らかしとんかぃ!」
(どのレーン狙ぅねん・・)
「適当にヤルしか無ぃてかぃ・・」
こうなると直感任せで毛鉤を投じて流し切る事を続けるしかない。
(出まへんなっ!)
已む無く立ち位置を変え様と、毛鉤から目線をそらして足元を見ながら歩き出すと・・
[クックック・ク・・・]
ロッドに魚信らしき躍動が伝わってきた。
(えっそ?ぅそ?・・・喰っとったん??)
慌ててロッドを立てるとそれらしき躍動でロッドが踊っている。
「何と!・・後味の悪い釣れ方やなぁ〜・・・・」
(・・?・・・バレたやん!)
天声(はぃ!こっちも油断したなぁ〜・・はぃ!撤収ぅ〜・・・)
吾輩(あぁ・ほぉ・くぅ・さぁっ!)
時刻は19:15分・・・
2連発で数少ないライズを外して、チャンスを逃す大失態!
もはや、この後に狙えるライズもなく、リールを巻き上げて道に上がろうとした時・・・
[パシュッ!]
「おっ!神さんのお恵みライズ!!(嬉)」
先程2連発で外した所から、一段上にあがった護岸沿いの払い出し付近で小さなライズを目にした。
吾輩(これがマジでラストチャンスや!)
天声(2度あることは3度ある!)
吾輩(ぅるさぃ!・・・)
大きく深呼吸し、タイミングを見計らってシュート・・・
[パシュッ!]
(っしゃっ!・・あぁ〜・・・よぉ・かぁ・っ・った!)
「ラストチャンスで掛かりましたがな・・・(嬉)」

吾輩(・・・んでもやっぱし、小ぃこぃな!)
天声(こなぃだ・みたいに・・・簡単に尺が釣れる訳無ぃやろ!)
吾輩(わからんでぇ〜・・)
天声(ココででラストチャンスに尺が出たら!車上荒しどころか・・・車盗難に遭ぅてもおかし無ぃわ!)
吾輩(嫌なコト、思い出さすな!)
慌てて川から道に上がると、車はちゃんと無事である。
当然と言えば当然だが、この前の事もあるので暫くはイブニングに毎回こんな思いをするのかもしれない。
土手の上から川を見ると、カゲロウのハッチも小康して間もなく夕闇に包まれ様としている。
(さて、終わるとしょぉ〜かぃ・・・)
「また来年・・(ぃゃ・・再来年かな?)来るさかぃ・・よろしゅぅ〜に・・」
天声(お前、道端で誰に言ぅてんねん?)
吾輩(誰ってこの前の川やんけ!・・恵みのラストチャンス貰ぉたし!)
天声(しょぉ〜も無ぃこと言ぅてんと・・)
「早ょ仕舞ぉて、さっさと帰ろかぃ・・・」
やがてカゲロウも見えなくなり、辺りは闇に包まれた。

↑最後に出たあまご・・・フライはクイル・ゴードン#16、暗くて見えなかったが、尾鰭もしっかりしていて鱗の剥げも少なく、そこそこの美形だが、私が知るこの流域の[京あまご]とは少し違う気がする。昔はもう少しクッキリと朱点が雅やかな品を保って散りばめられた魚体であったと記憶する。この辺りも含めて、この安曇川の復興を願いたい。


*道具と毛鉤*
@ヘク谷(12:15〜13:30)
ロッド:Fallriver CKF604-3 (6’0”#4) 『TIFA』
ライン :DT-4-F
フライ :カディス系#12〜#16
B中村地区・中村橋下流(15:00〜16:45)
ロッド:OPTI Creek OPCR388-4(8’8”#3) 『LOOP』
ライン :OH&Dヤマメ #3
フライ :グリズリー・パラシュート#14
C坂下地区_イブニング(17:00〜19:20)
ロッド:bacoon’s 8’8”#2(8’8”#2) 『Coatac Cremona 8’7”#2/3改造』
ライン :DT-2-F
フライ :クイル・ゴードン#16
posted by bacoon at 22:12| Comment(0) | 湖西に行く | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。