2015年06月06日

水の流れを歩いて視る、時の流れを座って観る。


■¥山川流域
■2015−6−6(土)晴れ曇り晴れ
■ヤマメ1匹、その他堰堤の居座りでヤマメとイワナ
■同行者2名
毎度おなじみ、「ヤル気ぃあんの?」と、言われても反論できない遅出の・ゆるゆる釣り・で先発の釣り仲間を追い掛けるスタート・・・・
先発二人とは別行動で前半戦は本流Jのヤマメ下限調査に出向いたが、結果は予想通りのサッパリ・・・
この段階で足が悲鳴をあげてしまい、後半戦はGWの[罰当たり連続堰堤]で時合いに向けた変化を観察する羽目となった。
結果的に普段歩いて渓を釣る方法では見る事が出来なかった演劇が観戦でき、イワナの存在も確認できて、そこそこ満足できる内容だった。

<注記>釣行日より公開が三週遅れですので、日付に留意してお読みください。

「じゅぅ〜なぁなぁどっ(17℃)って、どぉ〜言ぅこっちゃねん?」
往路にある路傍の温度計表示に思わずボヤキが出てしまった。
(5月のGWに31℃表示しといて、何で6月の梅雨入り迎えて17℃なん?)
「逆やったら(GWは)最高やったのに・・(まぁエエし!)」
何時もながらに朝起きてから準備すると言う・ゆるゆる釣り・で出てきている。
今日は先陣切ってichr君とテンカラ師Nがichr君の車で出向いており、途中に携帯で連絡を入れ、彼らが入渓する場所を確かめ、何処かで合流できれば・・・と言う何とも・気紛れ・な出陣となってしまった。
(今日も本流Jの下流域視る考えやけど・・・)
「とりあえずアイツ等(ichr君とN)の様子見に行こぉかぃ・・」
まずは二人が入渓すると聞いた[発電所の渓]沿いを走り上がると、私の定点観測地点にちゃっかりichr君の車が停まって居る。
走り寄ると車の脇に二人の姿が見え、二人も私の車に気が付いた。
吾輩「どなぃ?」
N 「どなぃ?って今からやん!(笑)」
ichr「(魚)券買ってたんで今ですわぁ・・」
吾輩「なんじゃぃ!そぉ〜なん・・でここ入るん?」
N 「そぅ!」
吾輩「ichrは?」
ichr「私ずっと下がってお墓の辺りから・・・」
吾輩「・なるほど・やなっ!(笑)」
この渓のメッカは彼らが入渓する間にある区間で、丁度魚影が日に日に薄くなって行く区間を外している為、この両名の選択は正しいと思える。
吾輩「ほな、ワシ先週自分が(ichr君が)入ったトコ行って見るわ!」
彼らが12:30に一度集合すると言うので、その時間には私も戻る事にして分かれ、一度下って本流沿いに出た後、目指す[峠沿いの流れ]を走り上がってみた。
(ココかぃ?)
先週ichr君が車を停めて入ってみたと聞く道路沿いの小堰堤・・・・
簡単に入れるポイントだが魚影が有る様な雰囲気ではない。
「ホンマにココで釣りよったんかぁ?」
彼(ichr君)の話では、そこそこアタリがあって8寸交じりでそこそこヤマメが釣れた・・・と言っていた。
今日は午後から本流Jの下流域調査と決めている為、何とか午前中に魚の顔を拝んでおきたいと思っている。
(6〜7寸、一匹釣ったらエエねんけど・・)
「ホンマ、ここ(魚が)居るぅ???」
(まぁエエわ、ichr信じよかぃ)
「そやけど、こっから入るより、もぉ〜ちょぃ下手(しもて)から入るんがエエやろぉ〜・・」
ナナハン(7フィート半)ロッドを手に下手(しもて)に道路沿いを歩くと護岸が高くなり、止むなくその手前で入渓してみた。

↑成り行きで決まった本日の入渓点、時刻は11:00でヤル気を問われると返答に困ってしまう・・・

@とにかく一匹ゲットする。(11:00〜12:30)
「さて・・・」
ところが・・・
一見良さそうに見えた流れだが水深が決定的に足りておらず不発が続く・・・
やがて小雨が降り出して来た。
(当たり無ぃし!雨降るし!)
程なく、車を停めた所にある堰堤に到着・・・
木枝の下をサイドキャストで攻めるも不発・・・
小雨が本降りとなって来た。
(止めよか?)
「(ぃゃ!もぉ〜ちょぃ・・)って、このベタチャラ(瀬)じゃアカンし・・・」
堰堤の上手(かみて)は数十メートル程、ゴーロ状のベタチャラ瀬で魚影がある雰囲気ではなく、フォルスキャストも面倒な為、適当に毛鉤を投じて放置しながら足早に歩いて通過する事とした。
[モカッ!]
(ぅそっ!)
「な・な・何ぃ・・今の?」
何の変哲もないベタチャラの泡切れで、おおよそ想像もつかない銀鱗が反転した。
当然、釣って居ると言う自覚は無く、ただ移動中に毛鉤を置いているだけなので、完全不意打ちの不発となってしまった。
「マジでぇ?・・何今の・・・」
慌てて歩み寄ろうとした途端・・
(あっ・・・)
先を越す様に濃緑の影がベタチャラを縫う様に下手(しもて)に向かって泳ぎ去ってしまった。
「マジでぇ?(・・あれ8寸超えてるし!)あんなんこんなトコ(ベタチャラ瀬)に居ってエエん?」

↑8寸サイズが泳ぎ去って行ったベタチャラ瀬・・・ちょっとこの流れに棲むのは可哀想である。
茫然としてベタチャラの流れに立っていると、ひとしきり雨が強く降り出して来た。
(アカン・・ちょと車に戻ろ・・)
車に戻って雨宿り・・・
程なく、小雨となって車の外に出てみる。
(こっから上ってどんな感じなんやろ?)
その様に思い立つと再び車に乗り込み、渓沿いを上流側へと走り上がってみた。
「これアッコ(先程のベタチャラ瀬が終わる辺り)から落差出て結構細ぉなんなぁ?・・・」
(なんぼ魚の顔拝む言ぅても・・・)
やはり、ナナハンぐらいのロッドで普通の小渓で釣りたいと言うイメージは拭えない。
それに今日は一応は最悪の状況を想定してイワナをイメージしたロクロク(6フィート半)は車に積んだが、ヤマメをイメージしたショートロッドは全く積んで居ない。
(やっぱり、ココは遠慮しとこぉかぁ?・・・午後からichrが入るつもりやったかもしれんし・・・)
雨が小康した事もあり、落差のある道路脇の小渓は今ひとつ気乗りがせず、結局いつもの[発電所の渓]に戻って二人の中間点にショートタイムで入渓することにした。
そこは丁度GWの初日に【運気丸コケ使い果たし】の罰当たり釣りをやっ散らかした連続堰堤の下手(しもて)である。
(頼むから一匹でエエさかぃ)
「居ってやぁ〜・・・ホンマ・・」
(出たら外されへんし!)

気を引き締めて釣り上がるも、サッパリ顔出しが無い・・・・
雨は止み、曇り空の所々に青空が垣間見える。
昨日は雨との実況がネットの天気予報で確認出来たが、水量は思うほど多くなく、むしろ少なめで落ち着いた流れとなっている。
(ここ攻めるには絶好のチャンスやけど・・・出んなぁ〜・・・)
想定できる所を真面目に立ち位置を決めながら釣り上がるもサッパリ・・・
(やっぱり、時間帯が悪ぃからかぁ?・・・それとも魚抜かれた後なんかぁ?)
やがてタイムアップが近づくと共に、離渓点となる堰堤が見えてきた。
(あっらぁ〜・・・これこのままノーアタックってかぁ?)
そして堰堤に到着する寸前・・・
[パシュッ!]
「っしゃ!乗った・・・(はぁ〜・・・・・)」
(やっとや!)
「タイムリミット寸前!(笑)」

↑何とか一匹釣って魚の顔を拝んで置くことにしたものの、意外に苦労させられた。
何とか7寸弱をゲットして堰堤に到着・・・・
(時間無ぃし・・ここはパスして上がろかぃ・・)

連続堰堤に到着し、丁度時間となって離渓・・・・まさか後半戦がこの場に居座ることとなるなど、全く考えてもいなかった。
車をUターンさせるつもりで上流側に走ると離渓直後のNを発見・・・
ピックアップしてichr君の離渓点へと渓沿いを下る。
N 「6匹釣れたけど、穂先折れた!」
吾輩「はぁ?この前も折ってへんかったかぁ?」
N 「折ったよ!あれ別の竿や・・」
吾輩「んで?どぉ〜やって6匹釣ったんや?」
N 「必死で結んだわぃ!入って直ぐに折ってもぉ〜て、ichr行ってもぉ〜たし(笑)」
このNと私は先天性ボッ菌病に侵されているのか、とにかく頻繁に竿を折る。
しかし、私の方はブログを始めてから殆ど折らなくなっている。
・・・と言う事で、Nにもブログの開設を勧めるのが良いかもしれない。
程なく、ichr君と合流・・・
ichr「あきまへん!2匹だけ・・・そやけどアタックはそこそこありました。」
聞くと寸前で喰わない魚も居たとのこと・・・
やはりこの渓は¥山川流域で最も人気のあるスポットなんだろう。
昼食を済ませ、午後からの二人の予定を聞くと、この渓で午前の延長を釣って、激渋となる15時前後に上流に詰め上がってイワナを狙うと言う・・・
吾輩「イブニングは?」
ichr 「この辺りかこの前のトコ(本流との合流点)ですかね?」
吾輩「ワシ(本流Jの)下手(しもて)視に行くさかぃ・・夕方この辺り戻って来るわ!」
ichr 「了解ですぅ〜・・」
再び分かれて彼らは上流へ、私は渓沿いを下り本流沿いの事前に見立てた区間を目指して県道を下り走った。
この[見立てた区間]とは、前回釣行から帰った後、googleマップの衛星写真と国土地理院の地形図を見ながら割り出した区間である。
往路の県道からは少し離れ田圃を挟んだ山沿いを流れる数百メートルの区間で堰堤に阻まれる様な雰囲気では無いと見受けた。
まずは見立てた区間の上流側にある橋の袂に車を停め、橋から上手(かみて)を見ると今ひとつだが、下手(しもて)は予想を上回る雰囲気である。
(これ、ある程度条件整っとたら、行けるかもしれんし!)
「っしゃ!まずは下見に川沿い歩いて見よかぃ・・」

A本流Jを歩いて視る。(13:30〜16:00)
上手い具合に田圃と渓沿いに軽トラが通れる農道が沿っており、缶コーヒー片手に煙草を吹かしながらリバーウォッチングに出向いてみた。
川沿いの小道であるがココも獣害対策で設置された網格子が道際延々と続き、途中一ヶ所に水際に降り立つ扉がある・・・
そこを通過して延々下ると堰堤らしき所のやや上手(かみて)から渓に降りれそうであった。
「あそこから(入って、車停めた)橋まで5〜6百(メートル)?・・(ぃゃ、もぅちょぃ?・・んでも)1キロは無ぃな・・」
これまでの脇見では本流T程ではないまでも、ヤマメが好む流速はそこそこあって、ゴーロ状の流れが主体となる本流Tとな異なり、深瀬と浅瀬が織りなすそれなりの流れと見受けた。
(いっぺんは入って視とかんとな・・・)
延々歩いていた小道をテクテク歩いて戻り、ベストを羽織ってロッドを抱え、再びテクテク歩いて入渓点へと戻って来た。
「これだけで疲れるし!・・ホンマ」
そして水際に降り立ち、水温を図ると16℃・・・
(まぁ〜条件としては願ったり叶ったりやな・・)
リーダー4Xにロールウイング・セッジ#12を結んで釣りを開始した。
・・・・・・ところが、
案の定、サッパリである。
ロールウイング・セッジも浮力が低下した為、エルクヘア・カディス#12に交換・・・
じっと我慢して太股まで水に浸かりながら釣り上がって行く・・・
(はぁ〜ぁ・・・チビでもなんでも顔出ししてくれへんかぁ?)
・・・・・・
毛鉤をスピナー#10に変更するもサッパリ・・・
再びエルクヘア・カディス#12に戻して我慢の釣り・・・
しかし、何の変化もなく毛鉤はスイスイと水面を流れるだけである。
(おぃ!もぉ〜雑魚でもなんでもエエさかぃ!)
「ちょっとは出んかぃ!(怒)」

↑下流方向を振り返る。・・ココまで愚直に釣り上がってきたが、サッパリの状況・・・・
やがて中間地点の見受ける網格子に設けられた扉が見える所に到着・・・
吾輩(もぉ〜ココで止めるか?)
天声(調べるんやったら最後まで行かんかぃ!何があるか解らん!)
吾輩(一緒の様な気ぃ〜すっけど・・・まぁエエかぁ・・)
通過して釣り上がって行く・・・

↑上流方向を振り返る。・・中央に見える橋を超えたところが離渓点、そこまで地道に叩き上がることとした。
しかし、やはり状況は変わらずサッパリ・・・
吾輩(これ、この流れにタンパク質を全く感じんけど・・・)
天声(気のせぃや!)
吾輩(ホンマかぃ?)
・・・・・・・
結果的に・気のせい・ではなく、やはり流れにタンパク質を感じないと言う感覚は正しかったと言える。
全くの徒労に終わってしまった。
「あぁ〜ぁ!」
・・・・・
落胆した気分で重たい足を引きずりながら車に戻る。
・・・・・
・・・・・
(この前んトコ、もっかぃ見とこかぁ・・)
車を走らせ前回見定めた駐車場に車を停め、前回同様のコース取りで釣り上がってみた。
しかし・・・
今日はココもサッパリ・・・・

↑期待したポイントからもサッパリ顔出ししてくれない。
「あぁ〜ぁ・・何ぃ〜してんねゃろ?」
天声(釣りやけ!アホか?)
吾輩(わかっとるわ!・・いちいちしょぉ〜もなぃ事、ツッコミ要らんし!)
車に戻りロッドを畳んで運転席に座った途端・・・・・どっと疲れが出てきた。
(さぁ〜て・・・魚の顔見たいなぁ〜・・やっぱし!)
この様な思いが湧くと、イブニングに賭けるのは勿論のこと、それまでの間も何とかしたい。
「(昨年リール忘れた時の)ザリガニ釣りかぃ?」
(ichrとNが入ってるハズやなぁ?)
「見に行ったろ!」
本流沿いを走り上がり[発電所の渓]沿いに逸れて上流を目指す・・・
そして午前に車を停めた辺りを通過した時・・・・
「イテテテテテ・・・足攣た・攣た・攣た・攣た・攣た・攣た・攣た・攣た・」
(アカンこれ・・・)
走り上がりながら最寄りで車が停めれる所に急停車・・・
車を降りてガードレールに寄り掛り、足の痙攣が治るのを待つ・・・
(これアカン!・・イブニングまでウェーダー脱いで休憩せなアカンわ!)
痙攣が軽く治まった所でウェーダーを脱ぎ、再びガードレールに寄り添って足を屈伸させながら流れを見る。
そこは奇しくも・・・・
罰当たりの連続堰堤・・・
(何でココなんや!・・・まぁエエかぁ・・・)
止むなくディレクターチェアを引っぱり出して、この場で休憩する事にした。

↑足が攣って、休憩した場所が奇しくも罰当たりの連続堰堤・・・・しかし、ここから時間を忘れてこの堰堤ウォッチングにハマって行く・・・・

B時の流れを座って観る。(16:30〜日没)
椅子に座ってガードレール越しに流れに目をやると、嫌でも罰当たり釣りが思い出されると共に連続堰堤の流筋を数秒のフォーカスで切り刻みながらライズの有無を確認している・・・これも釣師の性(さが)なので仕方がない。
[パシュッ!]
(おっ!・・この時間でもやっぱり喰う時は喰うんや!・・)
・・・・・
[ボチョ]
(?・・・何や?ドロバエかぃ)
この日は前回とは異なり水量が程々で観察にはもってこいの状況・・・・
(あっ・・結構ドロバエ居るし!)
目を凝らすと小さなアブラハヤが日没前の食事に勤しんでいる。
そして漸く足の痙攣が治まった頃・・・・
「おっ!何やアイツ!」
堰堤落ち込みの深みから払い出しの浅瀬にゆっくりと魚が下って行く・・・
それと同時にアブラハヤは即座に集団性を誇張しながら対角に集まって距離を取った。
一方の落ち込みから登場した魚は水深が有るのでサイズがハッキリしないが、尺前後の良型であることは間違いない・・・
察するにイワナっぽい魚影ではあるがヤマメである事も否めず、もしかするとウグイである事も否定できない。
やがてその魚は私がもたれ掛るガードレール側の払い出しにある底石に身を隠した。
「おぉ〜ぃ・・尻尾見えてんぞぉ〜(笑)」
その対角となる向こう岸脇の落ち込み辺りにはアブラハヤの塊・・・・・
数分程経過しただろうか?
微動だにせず底石に潜伏した魚に反して、アブラハヤは気を抜いたのか塊を解く様に個々が食事に勤しみだした。
やがて底石の脇で魚が大きく体を曲げた。
「イワナや!・・・やっぱり居るんや!(笑)」
ほぼ輪を描く様に体を曲げ込んだ影は間違いなくイワナである。
次の瞬間・・・
「おっ!チェィス!チェィス!・・・ぅっそぉ〜早ゃ!(笑)」
弓を放つ様な滑り出しでイワナが魚雷の如く突進・・・
しかし、驚いたのは電光石火の如く散って逃げ去るアブラハヤの俊足である。
「あんな早ぃんや!・・ビックリすっし!」
(おっ!アイツどなぃしよんねん?)
魚雷の如く突進したもののハンティングに失敗したと見受けるイワナが堰堤のど真ん中で黄昏ている。
程なく、いじけて凹んだ様相の泳ぎ方でへなへなと落ち込みに消えて行った。
「何じゃアイツ・・なっ情けぇなぃ奴っちゃ!(笑)」
この様な光景はバスフィッシングでは頻繁に見受けられるが、渓流では記憶にない。
元来、渓流釣りが場所を絞って座り込む釣りではなく、足で距離を稼ぐ釣りでもあり、目にする機会も極端に下がるのではなかろうか?
・・・・・
天声(さっきの魚雷発射のタイミングでストリーマー投げて・へなへな・流したら一発ちゃぅんか?)
吾輩(えっ?)
天声(お前、バス釣りん時ぃ・・よぉ〜ヤル手口やんけ!)
吾輩(あっ・・そぅやん!)
またまた・いらんこと・を閃いてしまうのが悪い癖である。
・・・・・
5分経過・・・
・・・・・
吾輩(よし!)
天声(なんやその右手?)
吾輩(あっこれ?ロッド・・)
天声(?で?左手わぃ?)
吾輩(バケツやんけ!見てわからんか?)
天声(お・ま・え・・・・性懲りもなく・・・)
吾輩(まぁ、エエがな!)
天声(まぁ〜たヤルんか?罰当たり釣り!)
吾輩(さっき・・・ストリーマー投げて・へなへな・流したら一発ちゃぅんか?・・・言ぅたん誰じゃ!)
「・・・って、ワシが閃いただけやけど・・・許してぇ〜なぁ〜・・・今日はタンパク質を感じんトコ一生懸命歩いたし!」
天声(それはそれ!これはこれ!)
吾輩(一生懸命歩いてご奉公したんやさかぃ・・エエやろ!)
天声(また、罰当たるぞ!)
吾輩(・・んな毎月毎月バチ当たってたまるかっ!)
天声(おっ?開き直ったな!・・勝手にせぃ!)
(勝手にさせてもらぃまっさぁ〜・・・)
「あっ!・・ぅっそぉ〜・・・」
何の前触れもなくいきなり堰堤の深みから払い出しに向けてイワナ魚雷が発射され、ドロバエの電光石火が花火の如く堰堤に広がった。
「おぇっ!約束ちゃぅやんけ!(怒)」
天声(何の約束やねん?)
吾輩(ぃゃぃゃぃゃぃゃ・・さっきこの下の底石に潜伏しにきてから始めたし!)
天声(お前、それあのイワナと約束したんか?)
吾輩(ぃゃぃゃぃゃぃゃ・・まずはこの下に来てもらわんと、こっちも仕掛けるタイミング図られへんし!)
天声(そんなんイワナの勝手やろ!)
吾輩(・・・・)
道路脇から堰堤溜まりへのダッピングに踏み切った私も身勝手な釣り人がイワナの就食行動を勝手呼ばわり出来る道理はない。
・・・・・
ここまで来ると休憩とは名ばかりとなり、この堰堤で繰り広げられる【箱庭の演劇】の虜となっている。
そしてこの演劇に一役買って出たいと言う人形(毛鉤)使いとなっていた。
つまり、釣りが始まっていると言うことである。
そこに上流側からichr君の車が降りてきた。
ichr 「また【箱庭の主】狙ぉてはるんでっか?」
吾輩「ちゃぅちゃぅ・・本流歩き過ぎて足インでもぉ〜てん・・・」
聞くと上のイワナもそこそこ釣れた様だが、釣り人がいつもより多く、充分な区間が取れなかったとの事・・・
ichr 「私ら向こう側の渓(ichr渓)行くつもりですけど・・・」
吾輩「ワシ、ここにもうちょっと居って、夕方本流行くわ!・・・もしかしたらここに居るかもしれんけど・・」
ichr 「了解ですぅ〜・・ほな」
ichrの車を見送り、再び堰堤に目をやるとドロバエが一段と旺盛に食事に勤しんでいる。
ロッドをセットアップし#10のマツーカを結んでこの【箱庭の演劇】の主役であるイワナの登場を待ち続けた。
・・・・・
「おぉ〜ぃ・・・未だかぁ?(出て来よらへんなぁ?)
・・・・・・
[パシュ]
・・・・・
(さっきからヤマメの野郎・・調子こき上がって)
もはやこの場に居座って二時間近く経過している。
その間、メインイベントはイワナのドロバエハンティングに違いないが、ココまで居座ると時々目にする飛沫により、おおよそヤマメの居場所が見えて来ていた。
「ちょっくら相手したろかぃ!(笑)」
天声(罰当たんぞ!)
吾輩(大丈夫大丈夫!そぉんな大きなぃて・・あっても7寸止まりやろ)
「けぇ・ばぁ・りぃ・はぁ??・・・誘わぃでも普通ぅ〜にやんのがエエなぁ?」
ライトケイヒル#14を結びバケツ片手にロッドを持って連続堰堤の最上流に向け歩き出した。
「あそこと・・あそこと・・あそこか・・・」
まずは最上流堰堤の上手(かみて)にある流れの開き・・・
「ここが食卓になっとんやろぉ〜・・ぅりゃ!」
・・・・・・
「ぅりゃ!・・?」
(でぇ〜へんし!)
「ほれ?」
(アカンなぁ〜・・ヤマメの野郎、食卓から離れて小便でも行っとんかぁ?)
「ほぃっ!・・・アカン」
(ちょぉ〜戻って来るまで待とか・・・)
煙草を吹かして時間を開けてリトライ・・・
「ぅりゃ!」
[パシュ]
「っしゃ〜・・やぁ〜っと戻って来よったかぃ・・」
(あれ?)
「あれカメラ・・・(そぉ〜や!)車ん中やん・・」
運転時と休憩時は当然ながらベストは着用していない。
ロッドとバケツを準備した際、羽織ったベストはイブニング用で、カメラはそれまでに着用していたベストのポケット・・・
つまり車の中に忘れて来ていた。
(このままバケツ片手に車まで魚活かして写真撮りに戻れてか?・・・7寸有る無しそんなんしても・・)
止むなく写真は諦め、鉤を外してバケツに活かし、そのままロープで水際まで降ろして流れに投じる。
そして魚がバケツから離れたのを確認して再び水を汲み上げた。
「なんや、やってることアホみたぃやな!」
天声(アホみたぃと違ぉてアホやろタダの!)
吾輩(ホンマこれ、魚キープする人が見たら・・)
「あほアホなんの為に魚釣っとんねん?・・ってなるやろなぁ・・(笑)」
魚をリリースし、バケツを持って場所移動・・・
「次は・・ここやな!・・」
(待てよ・・カメラ取りに戻ろか?)
「(・・んでも、)じゃぁ〜臭ぃ(邪魔くさい)なぁ・・・」
天声(バケツに放した魚の写真ベタベタ貼り付けて、何が【毛鉤を巻いて川に行く】じゃ!)
吾輩(・・・・)
天声(ブログの名前変更せぃ!【バケツを片手に渓に行く〜北近畿地方、齢55からの罰当たりフライフィッシング〜】・・・どや?)
吾輩(・・・・)
「あほくさ・・写真エエわ!・・今日は午前に一匹釣ってっし!」
結局そのまま残りの箇所もそれなりに時間を掛けながら仕留めて行き、再びイワナの登場を待つべくガードレールにもたれ掛る・・・
(一応、カメラ持っとこかぁ・・)
車に戻りお茶をボトルに継ぎ足して再び戻ってガードレールにもたれ掛る・・・
「(ワシが)留守ん時、上演(イワナのドロバエハンティング)してへんかったやろなぁ・・・」
(あれ?ドロバエ?・・・少ななった?)
太陽がもうすぐ山の端に差し掛かる時間となって居て、時間的はそろそろイブニングに向けて役者が入れ替わる時刻である。
・・・・・
(アカンかぁ?)
やがて太陽が山の端に差し掛かり、所々に日陰ができ始めた。
[パシュッ!]
(ヤマメ動き出したか?)
しかし、未だ本格的なイブニングではなく、飛沫箇所は増えたとは言え散発状態で、フラッタリングで誘って仕掛ける段階では無い。
先程と同じく、ライトケイヒル#14を飛沫点に流し込む作戦でポツリポツリと匹数カウンターを稼いでいった。

↑ポツリ・ポツリとライトケイヒル#14で拾い上げるヤマメ・・・サイズ的には7寸強が多かった。
「結構釣れるもんやな!・・真面目に歩くより魚の顔拝めるやん!(笑)」
天声(あぁ・たぁ・りぃ・まぁ・えぇ・やろ!・・・誰が見ても竿抜けやんけ!)
吾輩(なるほど!)
天声(感心すんな!・・渓流釣りをせぃ!渓流釣りを!)
吾輩(まぁエエがな!午前は渓流釣りしたし!模範的な渓流釣りやし!・・んでサッパリやったし!)
そこに下流側からichr君の車が戻って来た。
吾輩「なんや来たんかぃ(笑)・・・どやってん?」
N 「ちょっとは釣れたよ!」
ichr 「こっちはどないでしたん?」
吾輩「5〜6匹釣ったで・・ヤマメ!」
ichr 「えっ?釣りはったんですか、ここからぁ?」
吾輩「そぅそぅ罰当たり釣り!(笑)・・・イワナも居るわ!見えたし!」
ichr 「こんな高ぃとっから、どぉ〜やって釣りますの?」
吾輩「11フィートの#4あるんちゃぅん?それで充分やろ・・」
N 「ワシわぃ!ワシゃどなぃすんねん?」
ichr 「(テンカラ竿)結構長いですやん!」
N 「そら振り込むんは出来るけど、(魚が)掛ったらまた穂先折ってまぅやんけ!(笑)」
吾輩「あの辺から(水際に)降りれっし!・・一番下の堰堤攻めたらエエねん!一番ライズ多ぃさかぃ・・」
結局、暗黙の形でこの場でイブニング突入となった。

↑真面目に川に降りてテンカラ竿を振るN・・・この時間帯は真正面に太陽が沈む感じとなる。
N 「逆光で・・なぁ〜んも見ぇ〜へん!(笑)」
再下段の堰堤に詰め寄るNが川の中から叫ぶ・・・
吾輩「あんまり距離詰めんと払い出しから丁寧に狙うんがエエわ!・・魚その辺りまで下がってっし!」
・・・・・
そして再下段にテンカラのNが地上戦で入り、その上の堰堤を私、その上にichr君・・・・
当然、私とichr君は空爆の如く、毛鉤を投じる狙い方である。
(そろそろフラッタリングで誘ぅ釣りに切替えよかぃ・・)
ichr 「毛鉤は?」
吾輩「一発勝負するんやったらカディスの#10・・・手堅ぉ〜行くんやったらフラテン#14かな?・・(こんな釣りが)最初やったらフラテンがエエんちゃぅ?」
ichr 「フラテンにしときます。」
吾輩「ワシはフラッタリング専用のカディス・・・」
そう言って毛鉤を見せ、ストーンフライを意識してロングシャンクに巻き上げたディアヘア・セッジ#10を結んだ。
(イワナの顔見たいし!・・フラテンでおちょくるよりも、カディスの引き波に期待しょぉ〜かぃ・・・)
対岸沿いの流れに投じて払い出しを引き波を立てながら横切らせる。
[ジャァ〜〜〜〜]
(出ぇ〜へんかぁ〜・・・)
そして各々釣りに勤しんで程なく・・・
[ジャァ〜〜〜〜]
[バァ〜〜ン]
(出たっ!)
「っしゃ、乗ったし・・・・よしゃよしゃよしゃ・・よっこらせっ・・っとぉ〜」
(イワナや!)
吾輩「ichr釣れたぞぉ〜・・イワナや!(笑)」
ichr 「あぁ・・結構エエ型のイワナですやん!(驚)」
吾輩「まぁ、25〜6(センチ)ぐらいかぁ?・・もしかしたら9寸あるかもしれんなコイツ・・(笑)」

↑漸くイワナが出た。サイズ的にはそこそこあるが、釣り方が釣り方なので、気分的には6寸を釣った時と然程変わらない。
・・・・・・
・・・・・・
その後、ichr君と私が入れ替わる形となり、私は彼らと少し離れた三段目堰堤の落ち込みをトレースしている時だった、
[ドォ〜ン!]
一際大きな水柱が立ちロッドが[グィッ]と曲げ込まれた。
(出よった!イワナ・・笑)
「おぉ〜ぃ!i〜ch〜r〜〜〜!出たぞぉ〜〜!」
(聞こえてへんのか?)
「おぉ〜ぃ!i〜ch〜r〜〜〜!・・・?」
(・・って、アイツ全然聞ぃてへんし!)
「こっち向かんかぁ〜〜〜ぃ!イ・ワ・ナ・や!」
(聞こえてへんな・・・)
「・・・とととと、どぉ〜でもエエけど結構デカイんちゃぅんコイツ・・」
天声(そやし!言ぅたやろ!)
吾輩(あっりゃぁ〜・・・あれどぉ〜見ても尺越えちゃぅん?)
天声(知るかぃ・・どなぃすんねんあんなゴッツィの!)
吾輩(どなぃしょ!)
「これ、ちょっとヤバイな・・(笑)」
ひとまず、抜き上げられるか否か、ゆっくり魚を水面から抜き上げてみる事にした。
「(おらぁ・・よっ)・・ったぁ〜かんか?」
[バシャバシャ・ヒュィン〜〜〜]
静寂・・・・・・
(やっぱし!)・・・と落胆を伴い、数歩後退りしたところでichr君が気付いて近寄って来た。
ichr 「(魚が)掛ったんでっかぁ?」
吾輩「見とったぁ?」
ichr 「ぃゃ、今さっき、後退りしはったんが見えたんで・・・」
吾輩「イワナや・・尺越えとったし!・・・抜けんかった・・・」
ichr 「えっ・・ゆっくり段落とししてNさんに捕り込んでもぉ〜たら良かったのに・・・」
吾輩「・・んな、上手い事行くかぃ・・(笑)」
不思議と然程落胆しておらず、意外に清々しい気分である。
これが普通に渓を歩いて掛けた魚であれば、落胆を通り越して地団太踏んで悔しがったに違いない。
しかし、竿抜けとなっている箱庭の流れを路肩から長竿で振り降ろすこの釣りは、魚を掛けるまでのアプローチに置いてアドバンテージは圧倒的に釣り人側にある。
そして、掛った魚のサイズと鉤掛りの状態で捕り込める/捕り込めないの状況がほぼ決まってしまう。
この様なところが[渓流釣り]と言うよりは[管理釣り場]の気分に似ていて、たまたま掛った60オーバーのニジマスに苦笑していると、口切れでブレイクした雰囲気にそっくりである。
今回のイワナも抜き上げ様とした魚体の重さに口切れが生じてオートリリースとなってしまった。
(まぁ、こんな魚がココに居る事が確認出来たさかぃ・・・目的達成やし!)
実際、私が通う北近畿地方の渓々は昨今夏の高水温が非常に厳しい状況へと変化してきている。
その様な状況で、稚魚から数えて2度目の夏を越せるか否かが、その流域での棲息域となる様な気がしてきており、数は少なくとも8寸クラスのヤマメ(あまご)と尺クラスのイワナが棲息する下限を見定める事ができれば、今後の釣りの組立に大いに役立つ気がしてならない。
(後は本流Jまでイワナが下るか否かやな・・・)
・・・・・
やがて、辺りは闇に包まれ納竿・・・
ichr 「ここホンマでっかぃの居りますなぁ・・・」
吾輩「まぁ、そらぁ・・居るやろぉ・・・もぅちょっと調べてみたい気ぃ〜すっけど」
ichr 「今度、シーバスで使ぉてるタモ網持ってきましょ!」
吾輩「ぃゃぃゃ・・(そこまでせぃでも・・)」
ichr 「あれが有ったら絶対捕れまっせ・・シャカシャカ伸ばしたら一発ですわ!(笑)」
吾輩「ぃゃぃゃ・・渓流釣りやで!」
ichr 「この前からヤマメもイワナもゴッツイですやんココ!・・・網要ります網!!」
吾輩「ぃゃぃゃ・・渓流釣りしょぉ〜や!」
ichr 「この高さでも・・・あの網有ったら充分届きますわ!・・・任して下さい!」
吾輩「ぃゃ・だ・か・らぁ・・渓流釣りしょぉ〜て!」
ichr 「次が楽しみや!(笑)」
吾輩「・・・・・」



*道具と毛鉤*
<叩き上がり>
ロッド:支流 CAPRAS HL CORK#3 (7'6"#3) 『SUSSEX』
ロッド:本流 CAPRAS ARTISTA ACX HILANDER#3 (8'3"#3) 『SUSSEX』
ライン :DT-3-F
フライ :カディス系#16〜#12
<居座り>
ロッド:Coma U11'0"#4 (11'0"#4) 『Coatac』
ライン :DT-4-F
フライ :ライト・ケイヒル#14、ディアヘア・セッジ#10
posted by bacoon at 22:51| Comment(0) | 但馬に行く | 更新情報をチェックする
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