2015年05月01日

¥山川GW三連荘(初日)・・運気丸コケ使い果たし??


■¥山川流域
■2015−5−1(金)晴れ晴れ晴れ晴れ
■ヤマメ3匹(イブニングの反則技)
■同行者2名
ゴールデン・ウィーク¥山釣行の初日・・・
肝心のフライボックスを忘れたことからケチが付き、何をやっても何処に入ってもサッパリ・・・
挙句の果てに転倒でズブ濡れ・・・
本来なら諦めるところを、往生際の性分が台頭し、反則技のイブニング・・・
ここでとんでもない罰アタリで【運気丸コケ使い果たし】の顛末となった。

5月のゴールデンウィーク・・・
私が勤める会社は29日が出勤日で5月1日から連休突入となる。
5月1日は一般的には平日で高速道路を用いた移動が可能と考え、昨シーズン通い詰めた¥山川流域に二泊三日で赴く事とした。
前半一泊目はコテージを借りてichr君とYちゃんも参加・・二泊目は最寄りのビジネスホテルで私がけが三日目に突入する計画である。
従って車は3台、初日の5月1日は現地最寄りのSAに8時集合・・・・
私が到着すると、既にYちゃんが愛車のビーゴで乗り付けていて、その脇にフォレを停車させると直後にichr君のデリカが参上・・・
以前は私のSTP-WGNだけが異色であったが、今回マジ車が3台揃い踏みとなった。
これで誰の車で出向いても林道走りを選ぶ必要が無くなったと言える。
早速、既にこの流域に初陣を果たしているichr君に引率してもらい、私とYちゃんの年券を購入すべく釣り具屋さんに立ち寄った。
ichr「どっから行きまっか?」
Y 「・・・・・」
私 「そら本流やろぉ(笑)」
ichr「やっぱし・・(笑)」
・・・と言うことで、昨シーズン最終日に29センチを仕留めた本流ポイントに直行となる。

因みに、昨年まで本流としていたが、今回別のポイントを試した事で自分自身の記録として区別する為、これまでの場所を本流T、今年お初のポイントを本流Jとしておく事としよう・・・(このTとJはこの流域に精通しておられる方なら、それなりに察しが付くと考えるが・・・)


@本流T(11:00〜12:00)
私 「Yちゃんこっから(ドライで)釣り上がるやんなぁ?」
Y 「ぅん!(笑)」
私 「ichrは?どなぃ???」
振向くとichr君は先日TB通販で入手したTFOのスイッチロッドを持ち出している。
ichr「これ、思った以上に柔らかぃんですわぁ・・」
私 「ウェット向きちゃぅん?」
ichr「でも・・(ウェット)フライ未だ巻いてません!(笑)」
私 「・・(呆)・・ワシのんヤルし!やってみ!」
こんな他人の事を案じているのは良いが・・・
直後、大変な事に気がついた。
(あれ?・・嘘ぉ?・・・なんで?・・・無ぃし!)
早速、使う予定の毛鉤が詰まったフライボックスを探すも・・・見つからない。
(ちょっと待てよぉ・・)・・と家を出る前の行動を思い起こして見る。
「あっ!・・フライボックス・・積むの忘れた!」
下駄箱の上に置いた後、そこからどうしたかの記憶がない。
「あぁ〜ぁ・・」
忘れたフライボックスは2個・・・・
この本流を意識したエルクヘア・カディスの#14・#12、そしてロールウイング・セッジ#12、#10がギッシリ詰まったボックスと・・・
万一、この本流がカゲロウに傾向した場合を想定したライト・ケイヒル#14、各種スピナー類#14・#12、そしてウルフパターンを詰め込んだボックスである。
つまり・・・
この本流を想定して巻き上げたドライフライの全てを玄関の下駄箱の上に放置したまま出向いて来てしまっていた。
(あっりゃぁ〜・・・ほなら、ドライフライは???)
スタンダードは#16以下、#14となればロングリーダー系で用いるQBP#14と偶々数個ボックスに入れていたグリパラ#14が最大である。
(こりゃ・・この本流はウェットとフラッタで攻めぃてか?)
既にYちゃんは身支度を整え、ドライフライロッドをセットアップ済・・・
ichr君はスイッチロッドにラインを通してお試しの素振りに熱中している。
私 「ドライフライ忘れた!(笑)・・こっから一緒にウェットで釣り下がるかぁ?」
ichr「あっ、イイですねぇ・・久しぶりのレクチャーフィッシング!三日有るんでお付き合い願います。」
私 「ティペット何X(エックス)まで持ってきたぁ?」
ichr「7Xまでありま・・・」
私 「細ぃ方と違ぉて太ぃ方や!」
ichr「4Xですけど・・」
私 「3Xは?」
ichr「持ってません」
私 「ウェットやるんやったら3Xは居るでぇ・・今日は4Xでエエわ!」
そしてドロッパー1本のリーダーシステムをセットアップさせ、私も同様に8フィート9インチのウェットロッドを持ち出して同様にセットアップする。
Yちゃんはお先にとばかりに釣上がり始めた。
私 「フライは・・こっちがリード(マーロックス・フェバリット#10)、んで・・こっちがドロッパー(プロフェッサー#10)・・・」
ichr「これまた、ウェットフライって綺麗ぇ〜なぁ・・・」
私 「感心してんと早ぉ結ばんかぃ!(笑)」
そう言いながら私も全く同様のフライをセットアップ・・・・
二人並んで水際に降り立った。

↑本日の入渓点・・ここからichr君と二人で釣り下がることにした。
私 「まず、ドライは時々横に立ってアップクロスから若干ダウンクロスの釣りになることもあるけど、基本はアップからアップクロス気味で自分の立ち位置より上流側に仕掛けるんが普通やろ・・」
ichr「はぁ・・」
私 「ウェットの場合も解ってきだすと基本は同じやけど、今日は一番(ウェットの釣りが)判り易い釣り方で(ウェットの釣りに)入って行く事にしょぉ〜か・・・」
ichr「はぁ・・」
私 「まず、ポイントを前にしてクロスに立つ・・・この辺りや!」
ichr「・・・・」
私 「・・で、アップクロスにああ言う(流芯の向こう側にある)緩流帯にオーバーターン気味にキャスト・・・」
レクチャーしながらキャストすると、これまた上手い具合に言った通りに毛鉤が落ちた。
私 「・・したらぁ・・一回(上流側に)メンディング入れて(毛鉤の)沈みを待つ・・・」
ichr「・・・・」
私 「ドロッパーより先にリードが沈むやろ・・・その頃を見計らってドロッパーを引き戻して流れに乗せる。」
ichr「ドロッパー半沈みの状態でぇ?」
私 「そのままドロッパー目視しながら暫く(ナチュラル)ドリフト・・で。ここでロッド停めると・・・ほれ、ターンした。・・解るか?」
ichr「はぃはぃ・・」
再び同様に投げ直す。
私 「成魚放流主体やったら、今みたいに小刻みにターン入れるんがエエけど・・・・こんな感じで(ロッドを止めて)ターン、(ラインを送り込んで)ドリフト、んでターン・・・」
ichr「はぃはぃ・・」
私 「稚魚放流相手にする時は滅多やたらにターン入れると警戒される事も多い・・そやし、そのまま流してダウンクロスでターンさせるだけでエエ・・こんな感じや・・」
再び同様に投げ直す。
私 「ずぅ〜と流してダウンクロスに入ったら・・ほれ、勝手に(ドロッパーが)大きくターンして寄って来ると同時に、ほれ!後からリードが浮き上がって来るやろ!」
ichr「あぁ〜・・・はぃはぃ・・」
私 「・・で、最後にはダウンに一直線に並んで、ほれ・・水面で引き波立てとるやん!・・・ここまで流す。・・・やって見ぃ・・」
・・・と選手交代、今度はichr君の番である。
ichr「少し上手(かみて)に投げて・・・沈み待って流す・・・・」
私 「????」
ichr「ドロッパー見えません(笑)」
私 「沈・ませ・過ぎ!(呆)・・・もっかぃ(もう一回)やってみ!」
ichr「あぁ〜・・んでも沈んだフライってやっぱり見難いですねぇ・・・」
私 「そぅかぁ?」
確かに水色に同化する様な色彩であれば頷けるが、この流れでプロフェッサー#10が見難いハズは無い。
私(これが見難いなら#16のドライはもっと見難いやろ・・・)
ichr「あぁ〜んでも雰囲気解りましたわ!どっちか言うたらドライより解り易いですわ!あのターンし出した時に魚を誘う感じですよね・・」
私 「そうや、一番(魚が)ヒットし易いんは、ドロッパーはターンし始めたタイミング、リードは浮き上がり始めたタイミングかな・・・後、イワナで気が抜けんのはダウン一直線になった瞬間や!」
ichr「なんとなく判る様な気がします。ルアーに似た所有りますよね?」
私 「ある意味そぅやな・・一番誤解され易いは二本鉤で投げて鉤の数で確率アップと捉えられる事かな?」
ichr「・・・・」
私 「キャストしてからダウン一直線になるまで、どっちの毛鉤で(魚を)掛けるかは殆ど決まってんねん・・時々意表を突かれるけど・・・」
ichr「はぁ・・」
私 「今の流し方やったら8割はドロッパーが掛け鉤でリードはドリフトとターンを演出させる為のアンカー(【碇】)かな・・・」
ichr「・・・・」
私 「・・で、リードがターンして浮上するタイミングでリードが掛け鉤となってドロッパーはこの演出を助ける支点(【楔】)の様な感じかな・・・」
ichr「あぁ・・【碇】の雰囲気は解る様な気がしますわ・・」
私 「とにかく・・その時々でどっちの毛鉤で魚を掛けるかハッキリ決める(決まる?)んがエエ様な気がすっし!・・ワシの場合は決まってるわ!」
ichr「はぁ・・」
私 「ただ、解らんのは深こぉ〜沈めて縦にターン入れて浮上させる時だけはどっちか解らん・・・縦のターンは難しいさかい・・・んでも今の釣り方(横のターン)やったらまず余程の事が無ぃ限り決めた側(の毛鉤)に出るわ!」
一通りレクチャーを終えると、私が左岸、ichr君が右岸に分かれて釣り下がって行く・・・・
(水温計・・車に忘れたし!)
左手を浸して見ると、思いの外水温は高めであった。
(これ・・13?14℃?いや15℃あるかぁ?)
「さて・・・釣るぞぉ〜・・・」
・・・・・・

↑対岸を釣り下がって来るichr君・・・残念ながら二人とも全くアタリが出ない。
・・・・・・
ところが・・・
肝心の釣りに入ると・・・
これが・・・
当たりもカスリもしない・・・・
目も当てられない程、サッパリである・・・
確かに、カゲロウのハッチはとっくに終わっていて、時合いとしては良くない・・・
これは百も承知で取り掛かっているが、昨年ならば釣れぬともターンに誘われて魚が反応してくれたハズである。
それもこの流れで期待できるサイズが休息中で有ったとしても、6寸・7寸ならば、魚影は確認できたのが昨年の状況だった。
しかし、今回は二人ともサッパリでどんどん時間だけが過ぎて行く・・・・
やがて立ち込む水温に異常を感じて・・・
私 「水温計持ってきたぁ?」
ichr「持ってますよ・・測りまひょか?」
結果が出るまで暫し休憩・・・
やがて、水温計を手にしたichr君が・・・
ichr「えっ!うっそぉ〜18℃超えてまっせぇ〜・・」
私 「やっぱり!(笑)・・これアカンで!」
5月初旬とは言え、カゲロウのハッチも終わった炎天下の本流で水温が(鱒類の)適水温を超えて急上昇中にあれば・・・
(そう簡単に出る訳ないな・・)
私 「いったん(渓から)上がろ!」
ichr「そぅしまっかぁ・・・」

↑水温を計ったところは、運良く離渓できる橋の近くだった。何処でも陸地には上がれるが、獣対策ネット(柵)が張り巡らされていて、限られた場所からしか柵を越えれない。

↑離渓点から釣り下がってきた上流を見る。高水温と日照以外はそんなに悪い条件とは思えない・・・にもかかわらずアタリはゼロ!
程良く離渓点に到達し、農道を歩いて車に戻ると、遥か上流でYちゃんも離渓するのが見えた。
そして三者会談・・・
結果は誰もかれも全くのサッパリである。
Y 「アッカンでこれ!(笑)」
私 「(ここの)上流行って、夕方戻ってリベンジするかぁ?」
ichr「あそこ(発電所渓)行きましょうや!・・アソコの民家前やったら絶対出ますもん!」
私 「ほな、そぅするかぁ・・・」
・・・と言うことで、大きく場所替えしてこの場は明日に持ち越す事とした。

A発電所渓の下流域(14:30〜16:00)
目当ての渓に向かう途中、今日の宿となるコテージに早めのチェックインを済ませ、渓の入り口に着いた事にはもはや大きな場所替えはできない時刻となっていた。
私 「今日はココ(の渓)でイブニングまでやり切ろかぃ・・」
ichr「何処行かれます?」
Y 「あそこかな!(笑)」
Yちゃんが狙うはこの渓の取水区間の下手(しもて)側である。
そしてichr君は発電所の下手(しもて)側中程をやった後、取水区間の民家前をヤルと言うので、私は前々から目を付けていた本流合流点からこの渓を釣り上がって行くことにした。
私の目当てはあくまでも里川に棲むヤマメが狙いである。
二人と別れ準備していると・・・・
[ヒュゥ〜〜〜〜〜〜〜・・]
「なんじゃこの風!・・佐々里顔負けやんけ!(呆)」
しかも、この風は長いストロークで強く川上から吹き下ろす最も厄介な風である。
目論見では軟調#2ロッドのロングリーダー系で瀬を釣る釣りをイメージしていたが、この風で大きく期待を外されてしまった。
「しゃぁ〜無ぃなぁ・・・全く正反対の釣りせぃてか?」
止むなく8フィート#4のドライフライアクションを引っぱり出し、風を切りながらの釣りを覚悟して水際に降りる。

↑入渓点から上流を見る。瀬に出たヤマメを期待するも少々日照りがキツイ・・・
[ヒュゥ〜〜〜〜〜〜〜]
「頼むし!今日は(リズム)狂ぃっぱなしやなぁ・・・」
・・・・・・

↑丹念に流すも全く魚の反応がなく、餌を捕りに流れに出てない状況が伺えた。
・・・・・・
・・・で、
肝心の釣りであるが・・・
これがここでも・・・
当たりもカスリもしない・・・・
目も当てられない程、サッパリである・・・
「何ぃが悪ぃねん!・・・なぁ?なんでぇ?」
天声(日が悪ぃんやろ・・・)
吾輩(・・・・)
天声(冷静に考えて見ぃや・・・)
吾輩(カゲロウのハッチに思いっきり引っ張られてるてか?)
天声(全く流れに出てない所からして、朝に鱈腹喰うて、今時分は底石にもたれて寝ながら糞しとんちゃぅ?)
吾輩(既に満腹てか?)
天声(そぅちゃぅ?他の二人も似た様なモンやと思ぅで・・・)
吾輩(時合い来るまで待つしか無ぃてか?)
天声(そぅ言ぅこっちゃなっ!)
吾輩(で・・夕方これ、カディス飛ぶかぁ?)
天声(この風やし・・どぉ〜やろ!望み薄やな・・)
吾輩(・・・ア・ホ・かぃ・・)
天声(・・・・・・)
吾輩(おぃ!・・・)
「どぉ〜すんの!」
止むなく渓から上がり、駄目元で二人が入って居ないと見受ける発電所周辺にトライすることとした。

B発電所渓の中流域(16:30〜17:30)
(ロッドは#3にするんがエエなぁ・・)
水際に降りて、目先のポイントから釣り再開・・・

↑ここから釣り上がることにした。ここでも当然の如くサッパリ反応なし!
程なく、対岸に渡らねば遡行を阻まれるところにブチ当たった。
(やっぱり今日は水量多ぃなぁ・・・)
「ちょと待てココ!・・(渡れるかぁ?・・・今のワシの足で・・)」
昔なら何も考えず躊躇なく渡って居た流れであるが、今回は少々躊躇いが生じた。
対岸まで三歩で渡り切れる流れであるが、最初の一歩が股下ぐらいの水深でそこそこ流れがキツイ・・・
(んでもココしか無ぃなぁ・・これ無理やったら・・)
「道まで上がって迂回せぃてか?」
(やってられっかぁ・・・エエわ!持ちこたえられんかったらアソコに飛び込む・・エエわ!行ったれ!)
意を決して一歩を踏み出した途端・・・
(あかん!)
[バッァッシャァ〜〜ン]
「軟弱な足になったのぉ〜・・・」
躊躇は正しく、予想通り流れに圧されてバランスを損なう前に安全圏にダイビング・・・
当然の如くびしょ濡れである。
「あぁ〜ぁ・・こけたし!・・びしょびしょやし!・・止め!」
そのまま上流に向かい、杉木立を昇り切って車に戻った。
・・・・・・
「あぁ〜・・足打った・・・痛いぞぉこれ・・」
着替えを済ませるも足の痛みは治まらない。
今日は初日・・後の二日を考えると、今日は遡行を諦めて道から水際に降りてその場を釣るしか手立てが無くなってしまった。
(アカン・・・今日は全てが狂ぃっぱなしや!)
「あぁ〜ぁ・・今日は(魚の顔)拝めんてか?」
しかし、やるだけの事はやって見ようと発電所の前に降りてみる・・・

「ここで(ライズがあったら)仕留めるしか無ぃわ!」
昨年であればこのタイミングで15分も待てば一度はライズが見られる状況である・・・
待つこと15分・・・
全くライズは見受けない・・・
(こっちから仕掛けよかぁ・・・)
ポイントを見立てて流し始めた数投目・・・
[ピシャッ]
(小ぃこぉ・・)
「チビもエエとこやし!」
(ここは夕方に戻ることにして、車の前に降りてみよかぁ?)
・・・と言うことで場所移動するも、サッパリ期待できる雰囲気では無く、刻々と時間だけが過ぎて行く。

(アカン!足痛い)
止むなく車に戻り、ウェダーを脱いで打撲した箇所にシップを貼る。
(今日はもぉ〜【Bo_z】確定やな・・・疲)
もはや痛みを伴った状態でウェイダーを履く気も失せてきた。
・・・・・・
(そぅや!今日の状況やったら・・・)
「(¥山の神さんも)許してくれるやろ・・・あの連続堰堤で道から竿出ししてみたろ!」
この往生際の悪さが今回釣行の【運気丸コケ使い果たし】に至るとは知る由も無し!・・・
この段階ではコマメの顔出し1、2匹で魚の顔を拝んで日没を迎えるつもりでいた。

C発電所渓の堰堤(18:15〜日没)
堰堤に移動し、11フィート#4のロッドをセットアップすると共に、万一魚が掛った場合に安全に取り込んでリリースすべく、バケツに水を汲みに降りる。
「足痛いし・・ココまで降りな(水汲むの)無理てか・・」
50メートル程下がって水を汲み、再び50メートル程上がって堰堤のガードレール脇に戻って来る。

↑イブニングのスポットとして選定した連続堰堤・・・ウェイダーを脱ぎ、長竿で路傍から振り込む釣りとなる。当然、釣った魚を粗末に扱えないので乾いたネットは禁物・・・バケツに水を汲んで待機する。
「さて、準備万端・・始めよかぃ・・フライは?・・コイツしか無ぃわ!」
取り出したのはフラテン#14・・・
この様な状況での反則技にはピッタリの速攻毛鉤である。
ティペットは(魚が)掛って確実に抜き上げることを想定して3Xとし、その先端にフラテンを結んでラインを伸ばして振り降ろし、水面でおちょくりのフラッタリングを開始した。
「おりゃ!コマメ!出んかぃ!」
(よっ・♪スィ〜スィ〜・スゥ〜タララッタ♪・スタララ・スィスィスィ〜♪・・っと!)
「出んかぃこら!」
(ほれ・♪スィ〜スィ〜・スゥ〜タララッタ♪・スタララ・・・・)
[パシャッ!]
「っしゃ!・・当ったりぃ〜・・(嬉)」
漸く一匹ヒットしてクレーンで持ち上げる如く、手前の堰壁にぶつけない様、そっと抜き上げ予め準備してあったバケツにリリース・・・
[バシャバシャバシャ・・]
「あぁ〜やっと(魚の)顔見れたし!」

↑漸く魚の顔を拝むことが出来た。バケツの中で横たわる魚は7寸に満たないヤマメ・・・フライはフラテン#14・・・

↑先程のヤマメは×で出た。ほぼ真上から釣る感じとなる。
写真を撮って鉤を外し、50メートル下って魚をリリースした後、再び水を汲んで戻ってきた。
(もぅ一匹ぐらいエエかな・・・笑)
この欲が天罰が下る事となる。
(一段上でやって見よかぁ・・)
そして同様にラインを振りおろし・・・
(ほれ・♪スィ〜スィ〜・・・・)
[バコン!]
(嘘っ!)
[グィッ・・]
「嘘ぉ〜ん」
[バシャバシャ・・キュキュキュ〜ン]
脳裏では後悔の疑問符が涌くが中枢神経は当然の如くアワセを入れると同時にロッドにそこそこの重みが乗って糸鳴りが生じた。
「マジかぁ?これ!」
・・・
天声(ほぉ〜れ見ぃ!罰アタリよった!)
吾輩(・・・)
天声(おぉ〜・・でかいでかい!エエ型のヤマメや!)
吾輩(・・何で?・・・)
天声(往生際の悪ぃ釣りすっさかぃや!)
吾輩(・・鉤外れて!・・頼むし!)
天声(まぁ、無理やな!見てん!しっかり掛ってし!)
吾輩(・・何とかせぃよ!・・こないだ佐々里で8寸ヤマメ口切れさせたやろ!・・怒)
天声(今回は無理やろ!アホみたいに3Xのティペットやし!・・おぉ〜でかい!9寸あるな!・・笑)
吾輩(ぃやぃやぃや、こんな釣り方で運気使ぃとぉ〜ないし!・・・外れてぇ〜〜!お願い!)
天声(無ぅ〜理ぃ!・・取り込むしか無ぃわ!・・ほれ、そろそろ魚観念しとんぞ!)
吾輩(・・・あっらぁ〜・・)
「しょぉ〜も無ぃ事して【運】使こぉてもぉ〜た!・・(鉤)外れてよ!・・(お願い!)」
天声(んだ、無理やて・・・ハイゆっくり上げる!)
吾輩(・・・・)
天声(はぃ、竿の胴に乗せてぇ〜・・)
吾輩(・・・・)
天声(はぃ、そのまま・・そぅそぅそぅそぅ・・)
吾輩(・・これでエエか?)
天声(もぅチョイ右!・・はぃストップ!・・・はぃゆっくり降ろす!)
[バシャバシャバシャ・・]
バケツに魚をおろすと同時に一目散で駆け寄ると、体を丸めた9寸ヤマメがバケツの中で観念している。

↑罰当たりの反則技に出た9寸ヤマメ・・・ここで出てほしくなかった。・・・と贅沢を言っても後の祭り、しっかりフライが鉤掛かりしていた。
天声(はぃ、こぉ・れぇ・でぇ・今回三連荘の【運気丸コケ使い果たし!】・・ご苦労はん!)
吾輩(・・んだ、うぅ・るぅ・さぁ・いっ!・・・明日も釣ったるわぃ!)
天声(まぁ・・無理やな!こんな罰アタリ釣りしとったら絶対アカンて!)
吾輩(そやろぉなぁ・・)
天声(もしかしたら、今シーズンのベストサイズちゃぅ?・・反則釣りで!笑うし!・・・カツオでも釣りに行ったら別やけど!)
正直、これが本流のフラッタリングで[ドカン]と出てくれたのであれば嬉しさもこの上ないが、道の上からおちょくり半分の反則釣りで味気なく釣ってしまったが為、持ち運の消費が大いに気になってきた。
「まぁ・・エエか・・」
素早く逃がさなければ、今晩の食材にしなくてはならず、やや後悔の念を抱きながら50メートル程下ってリリース・・・
再び水を汲んで戻ってきた。
天声(また水汲んで・・・次は尺イワナでも狙うんか?)
吾輩(・・あっ!)
何も考えずに一連の動作をこなした為、足元に水が汲まれたバケツが有る。
そこに上流側からichr君の車が下がってきた。
ichr「どなぃですぅ?」
私 「27センチ釣れたわ!・・ここで・・」
ichr「えっ!・・この箱庭の主、釣りはったんですか?」
吾輩(ぅっ!・・は・こ・に・わ・って・・ガックシ・・)
天声(上手ぃ事、言ぃ〜よんの!・・さすがや!!・・箱庭ってか!笑ぅし!)
吾輩(・・・・)

↑写真の×が9寸ヤマメが出た所・・・丁度堰堤に囲まれたまさに箱庭である。
カメラを取り出し写真を見せる。
ichr「ホンマや!でかぁっ!」
私 「そっちはどなぃやねん?」
ichr「どなぃもこなぃもサッパリですわ!後で話しますけど・・・下に気になるトコ有るんでソコに行ってみます。」
私 「おぉ・・(日没まで)もぉ〜ちょっとやさかぃ・・頑張りやぁ・・(笑)」
日没までの時間を惜しむ様にichr君は下手(しもて)に走り去って行った。
[パチャッ]
・・・・
[パチャッ]
・・・・一番下手(しもて)の払い出しで定位(遊泳)によるライズが発生・・・・
吾輩(あれ・・コマメやんなぁ?)
天声(・・・・)
吾輩(あれ、小ぃこぃやんなぁ?)
天声(・・・・)
吾輩(答えんかぃ!)
「ココまで来たら・・今更、罰の一つや二つ!」
(行ったれ!)
ライズ点目掛けて振りおろし、おちょくりフラッタを開始すると・・・・
[パチャッ]
「っしゃ!小ぃこぃ!(良かった!)」

(こんなサイズが3匹程出て終わる予定やったのに・・・)
三度(みたび)魚をリリースする為に50メートル程下り、今度は空バケツで戻ってきた。
(調子に乗ってイワナの良型でも掛けた日ぃ〜にゃ、ホンマ運気泥沼に落ちるし!)
程なく、道路の街灯が灯り、辺りは闇に包まれ初日の納竿となった。

コテージにチェックインすると・・・
ichr「今日はショックですわ!」
Y 「アッカンでこれぇ・・(笑)」
二人とも辛うじて顔出しまでは確認したもののノーフィッシュの惨敗である。
私としても魚の顔を拝めたものの、反則釣りで釈然としない・・・
ichr「明日どぅしますぅ?・・日陰探さなあきまへんわ〜・・暑すぎ!」
Y 「まだ日陰に魚入ってへんで・・」
ichr「ほな、私、あそこ(移動時間30分以上の遠方にある源流域)にしょぉ〜かなぁ?」
何せ広い流域の¥山川でichr君は場所選びが命運を分けると考えている。
私 「そんな遠く行かぃでエエやろぉ・・」
ichr「どこ行きはるんでぇ?」
Y 「そこやん!今日んトコ・・」
ichr「あそこ今日サッパリでしたやん!」
私 「時合いの問題やて・・今日は・・」
ichr「いやぁ・・んでも毎年あそこは手堅い場所でっせぇ〜、今日はショックですわぁ〜・・」
私 「お前、あの渓(ichr君の好きな小渓)行くんがエエかもしれんで・・こっから近いし!」
ichr「あそこはちょっと日陰あるなぁ〜・・・・」
未だ今日のドピーカンから夏の釣りをイメージしているのか、源流を詰め上がる感覚が拭い切れていない。
ichr「どこ行きはるんでぇ?」
私 「ワシ?・・・本流J・・決めた。」
ichr「えぇ?あっこ、全く日陰無ぃですよ?」
Y 「まだ日陰に(魚)入ってへんて・・5月やで・・(笑)」
・・・・・
今日のショックがドピーカンが原因と感じ、夏日の釣りをイメージさせて源流域へと妄想するichr君に対して、カゲロウのハッチに焦点を絞った春の釣りをイメージするYちゃんと私・・・
ichr君は源流域のイワナに目が行き、Yちゃんと私は里川ヤマメで朝の7〜9時まで(カゲロウのマッチ・ザ・ハッチ)が勝負と見立てている。
さて、どちらが功を奏するか・・・
とりあえず貧果に喘いだ初日が終了した。

・・・二日目へと続く。



*道具と毛鉤*
@本流T(11:00〜12:00)
ロッド:CAPRAS SD SFX Professor (8'9"#4) 『SUSSEX』
ライン :DT-4-F
フライ :リード/マーロックス・フェバリット#10、ドロッパー/プロフェッサー#10
A発電所渓の下流域(14:30〜16:00)
ロッド:Northland The Dry (8'0"#4) 『Green Studio』
ライン :DT-4-F
フライ :グリズリー・パラシュート#14/#16、クイル・ゴードン#16
B発電所渓の中流域(16:30〜17:30)
ロッド:Campanella c37113 (7'11"#3) 『Campanella』
ライン :DT-3-F
フライ :クイル・ゴードン#16
C発電所渓の堰堤(18:15〜日没)
ロッド:Coma U11'0"#4 (11'0"#4) 『Coatac』
ライン :DT-4-F
フライ :フラテン#14
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