2014年05月10日

新緑の渓を巡る高原のドライブ(←なんでや!)


■¥山川支流域(新場所探索)
■2014−5−10(土)晴れ
■ヤマメ4匹、あまご1匹
■同行者1名
GW明けの¥山川流域もそろそろ盛期を迎えたと見受け、今回は気になるエリアの探索に出向いてみた。
結果として、想像以上に魚が居てくれた渓もあれば、唖然とする様な流れもあって、それなりに気になっていたところは見て回れたと思っている。
しかしこの流域・・・
どうしてもエリアの広さに目移りするが、移動時間を頭に入れてその日の釣りを組立てないと、単なるリバーウォッチングで日没を迎える危険がある。
やはり、日帰りでは魚券が許す全域ではなくエリアを絞って覚悟を決める事が重要と思い知らされた釣行だった。
<注記>
一週間遅れの釣行記掲載です。あしからずご了承ください。


(結果だけ簡単に見る・・編集中)

「あららららら・・・もぅ釣り行ってから一週間以上経ってるし!」
ここのところ毎週末に但馬に出向いて来たものの、平日はそれなりに忙しく釣行記を書き上げる時間が取れない。
この週末は久しぶりに所要があって釣行はパスせざるを得ない状況となった。
(さっさと書いてまわんと・・・)
・・・・と言うことで、今回はかなり端折ってその場の雰囲気だけでご勘弁頂きたく!m(_ _)m

5週連続となる5月10日(土)・・・
今回も探索はYちゃんと二人でichr君はお仕事・・・・
私「今日はichrが言ぅとった渓に言ってみよかぁ?」
Y「釣れるん?」
私「知らん・・・(笑)」
そして目指すは本流に流れ込む小規模支流・・・
私「えっ!?・・これなん?」
Y「そぅちゃぅ?(笑)」
その流れは水が淀みまくり、とてもこの流れの上流に渓魚が棲むとは想像しがたい様相であったが、地図を見れば間違いなく駄目モトで車を上流に走らせた。
私「ぁ〜・・それなりに渓になってきたやん!・・ここ右や!」
程なく走るとそこそこの流れとなり、一度車を止めて渓を見てみた。

↑目前には藤の花が満開・・・この花が渓のあちこちに見受ける時期となれば、渓流釣りも盛期に入ったと感じられる。
私「もぅちょい上(上流側)見てみよかぁ?」
再び車に乗り込み上流を目指した。
すると小規模ながらそれなりの流れとなって来たため、一度最上流まで走り上がってみた。
私「アカン!・・この先、三面護岸!(笑)」
Y「・・・(笑)・・・」
私「下がろか!・・・やる(釣る)としたら、あの【藤の花辺り】やろぉ・・」
Y「ぅう〜ん??」
Yちゃんはこの渓の雰囲気以前に余りにも水周り自体が渓らしくない事もあってか、「まず魚が居らず釣れない」と踏んだ様相・・・・
しかし、昨年竿出ししたichr君の情報を元に、短時間で竿出ししてみる事とした。

@藤の花咲く渓(10:00〜11:30)ごく普通のドライフライの釣り
私「こっから(区間)割ろぉかぁ?・・・どっち?」
Y「下!」
私「ほな、ワシこっから釣り上がるわ!・・・2時間取るぅ?」
Y「ぁあ〜ぁん?(笑)」
私「2時間スカ喰らわされんのも嫌やな!(笑)」
Y「一時間半でエエんちゃぅ?」
私「了解!」
・・・と言うことで本日第一弾の釣りがスタートとなった。

↑この小橋の袂から入渓・・・正直、目前の流れを見る限り渓魚が棲むには相当に厳しい環境であることが想像されたが・・・
まずは流れに手を浸してみる。
(ぁ〜・・やっぱし水温高めやなぁ・・・13?・・・14℃ぐらいかぁ?)
水量は少し少ない目と見受けるが、察するに常時渇水気味ながら・ちょっとした事・で大水が出る渓とも見受けられ、最も気になったことは水垢と砂泥が異様に多いところである。
(これぇ?・・魚・・・石に付くかぁ?・・)
[パシュッ!]
「っしゃ!・・居るやん!(笑)」
(そやけど・・・まるでイワナみたぃやな・・・あんなトコから・・・)
「あららららら・・・(鉤が)外れたし!」
安心しきって魚を寄せていた矢先に鬼門の一匹目をバラしてしまった。
「そやけど、けったぃなトコから出よったぞぉ〜・・・・イワナやったら解るけど、ヤマメやったらもぉ〜ちょっと前に(水通しの良い流れに)出て(餌を)待つやろぉ〜」
魚が出たスポットのの写真を撮り忘れて恐縮だが、顔出ししたのは流れが開いて淀みになった辺りの護岸が大きくエグレた部分・・・
フライにアタックしてくる動きはヤマメと解るものだったが、餌を待って定位していたのではなく、しっかりエグレに身を隠していた事が伺えた。
「まぁエエわ!・・・(魚が)居るん判ったし!」
そしてカーブを曲がって上流を見ると・・・・
「あらららら・・これ?・・(渓に)入るトコ間違ぉ〜たかぁ?(笑)」

2週間程前なら期待も持てる流れであろうが、盛期となった状況ではこの水量と水深ではほぼ絶望的な雰囲気である。
先を急ぐ考えを抱きながらも、とりあえずそれなりのポイントだけはチェックしてみる事にした。
「やぁ〜っぱし!居りまへんなぁ〜・・・」
次なるポイントに進むべく、安直に足元にフライを落とした途端・・・・
[プニョッ!]
「なんじゃ?・・はぁ〜?・・・エッ?・・ヤマメ??」
一応、ヤマメがしっかりとエルクヘア・カディスを銜えて釣れてくれた。

↑この日2回目のアタックでバラす事なく手中に納まったものの、なんともしっくり行かない所でエルクヘア・カディス#16に出たヤマメ・・・
「お前!おかしぃやろ!(怒)・・・どっから出とんねん!」
天声(釣れたんやさかぃ贅沢言ぅな!)
我輩(いやぃやぃやぃや!・・・ヤマメがこんなトコから出るんアカンし!)
「お前・・何処に居ったぁ〜・・・あっ!・・・あのエグレかぃ?」

↑私がヤマメが出ると考えたピンク星はサッパリで、たまたま毛鉤が落ちた黄星であっさり出た。
あらためてじっくりこの渓を見渡すと、底石は全く浮石となっておらず、流れに付くと鳥類の速攻を防御する術も発揮出来ず、この先水温が上昇して溶存酸素も少なくなって来ることを考えてみると、これまでの2匹の出所は別段不思議では無いことに気が付いた。
「ちゅぅ〜事は、この辺りは・・・・・」
(やっぱし居らんし!)
「・・で、ココてかぁ?」
[パシュッ!]
「っしゃぁ〜・・」
(やっぱりアソコのエグレからやなぁ〜・・・)
「あららら・・まぁ〜た(鉤が)外れたっ!・・なんでや?」
(あわせ弱い?)

↑本日持ち込んだのは6pcの7フィート7インチ・・・ノースランドのクリケット#3-4、前半は若干トップヘビーに感じたが使っている間に違和感は無くなった。ラインが出た長さとロッドの弾性に応じた振り幅とタイミングを掴まないと上手く操れない所は他のノースランドのロッドと同様である。
その次なるポイント・・・
まずは一般的なヤマメが出るポイントを見定める。
(この辺り出ぇ〜へんねんなぁ〜)
(ホンマに居らんし!)
「ほぃで、ココてかぁ?」
[パシュッ!]
「っしゃぁ〜・・っと!・・何で乗らへんの!」
こんな状態が何度か続き、鉤掛かりしても足元でバラすと言う失態交じりで時間だけが過ぎていった。
「アカン!魚の付き場引き当てた段階で満足してしもぉ〜て・・・真面目に釣る事忘れてるし!」
既に7回程アタックがあったにもかかわらず、手の中に納まった魚は一匹ポッキリである。
(時間無くなってきたやん!)
「もぉ〜(魚の)付き場解ったし!、スポット絞り込んで釣ろかぁぃ・・」
既に小一時間が経過しており、集合時間まであと30分・・・
これまでの魚の出所を踏まえ、(魚が)出ると思われるスポットだけに的を絞って距離で稼ぐ釣りに切り替える。
(ぁ〜・・・この辺アカンし!)
「あったあった!・・あそこや!」
立ち位置を決めて即刻投じてみる・・・
[パシュッ!]
「っしゃぁ〜・・」
【プチッ!】
(ぅそぉ〜ん・・・・)
「・・って!・・何で(ティペット)切れんねん!」
天声(お前が下手やからや!)
我輩(いやぃやぃやぃや!・・・絶対ちゃぅ!)
「やっぱし・・このティペットおかしい!(怒)」
(絶対・・前のと変わってるし!)
そこで昨年辺りから試行しているティペットに変更してみることにした。
このティペット・・・
残念ながらフライ用のティペットではなく、他の釣りで使用されるハリスでもなく、ルアーラインとして売られているナイロン糸である。
昨今エリア向けのルアーラインが極細になっていて、フライで表記される5X・6Xが普通に売られる様になってきており、これらは概して柔らかくしなやかなラインである為、ティペットに使えないか否かを模索している最中である。
「これで大丈夫やろぉ〜・・・(笑)」
天声(変わるかぃ!気休めやろ!)
我輩(絶対変わるし!)
「エエとこ見ぃ〜つけた!」
(絶対居るやろぉ〜ココ!)
[パシュッ!]
(ピシッ!)
「っしゃぁ〜・・居ったし!乗ったし!切れてへんし!(笑)」

↑漸く手にした本日2匹目、サイズはこの程度がアベレージか?フライはグリズリー・パラシュート#16
(アカン!時間無ぃ・・急ぉごっ!)
「ぅ〜ん!この日向(ひなた)パス!」

↑いつもなら流れの水通しとヤマメの定位を意識して釣り上がるが、今日は泡立ちに程近い下手(しもて)の護岸のエグレや大岩の陰にスポットを絞り込んで先を急ぐ・・・まるでイワナそのものを狙う感じである。
[パシュッ!]
(ピシッ!)
「っしゃぁ〜!」
[パシュッ!]
(ピシッ!)
「っしゃぁ〜!」
2匹追加したところで時間・・・

「あっりゃぁ〜・・・こっからエエ感じやん!(笑)」
(残念ながらお時間ですな!・・)
結局、程々にアタックがあったにもかかわらず、ヤマメ3・あまご1の小物4匹で離渓して車に戻った。

↑こんなあまごも釣れた。フライはエルクヘア・カディス#16
車に戻るとYちゃんも戻って来ていて激渋の様相・・・
私「どなぁぃ?」
Y「2回アタックの2匹・・ヤマメとあまご・・・16(センチ)と18(センチ)ぐらいかなぁ?」
私「けったぃなトコで出るやろぉ?(笑)・・・イワナ見たぃに潜伏しとるし!」
Y「ぁはぁ〜ん?(笑)・・そぅなん?」
早めの昼食として次なるポイントへと移動することにした。
今回は未知のエリアの渓探しである。

A葦原河畔の渓(12:40〜13:40)藪沢のドライフライの釣り
少し下流側に下がりトンネルを抜けて流筋を変え、再び上流に向かって走った後、右折して支流に沿って見ると想像以上に規模が小さくなった。
私「ショボぃ流れになっとるでぇ〜・・・(笑)」
Y「こんなもんちゃぅ?(笑)」
私「釣って見るかぁ〜?」
・・・と言うことでここも小一時間の竿入れで様子を伺うこととした。

↑こんな流れ・・・見方を変えると単なる田圃の用水路にも見えてくる。
[クニョッ・・]
「っしゃっ!」
(・・・・・て、乗らんかったけど・・・今の・・)
「えっ?イワナ?・・・ぇ〜?・・ここにイワナ居るかぁ?」
鬼門の一匹目が鉤掛りしなかった為か、その後小一時間サッパリ・・・
結局、このイワナっぽぃアタックのみで離渓・・・
Yちゃんは小ぶりのヤマメ一匹を仕留めたものの後が続かず、早々に引き揚げて来ていた。
私「最初に出た魚・・イワナっぽかったけど?・・・ここまた来る気ぃ〜すっかぁ?」
Y「さっき(午前)の渓よりはマシちゃぅ?・・・もぅちょっと早い時期がエエかも・・」
私「さて・・・次行こぉかぁ?」


B高原のドライブ(13:45〜15:50)新場所探索
そして、この辺り近隣の[川]や[渓谷]と称されるところを見て回るリバーウォッチングがスタート・・・
私「えっ?ここ右?」
Y「いやっ!・・行き過ぎとぉ〜で」
こんな感じで右往左往・・・
私「どこやねん??・・川??」
Y「さぁ〜?(笑)」
私「えっ?・・あれなん?」
Y「そぅちゃぅ?」
私「いやぃや・・あれどぉ〜見ても側溝やろぉ・・・」
そして、一応はそれなりに有名な渓も・・・
私「釣ったはるし!」
Y「ここは釣り人居らんかったらエエんちゃぅ?」
私「竿出しは今度やな・・次行こぉかぁ・・・」
こんな感じの渓巡りで時間だけが過ぎて行く・・・
概ね今回見定めるつもりのエリアは概して標高が低い為に半信半疑で出向いてきたが、最初の渓で魚影がある程度確認出来た為、丹念に見て回り小刻みに竿出しして見る考えでいた。
しかし、そこそこの渓相を抱いた流れは先行者の方が竿出しして居られ、その他は釣りをするにも違和感が拭い切れない様相にある。
私「だぃたぃ解ったなぁ〜・・・この辺!・・・先週のトコ行くかぁ?」
Y「ここは?」
私「結構距離あるで〜・・そやけど、見とくんやったら今日やなっ!・・行ってみよかぁ・・」
そして延々高原を走り抜け、漸く目当ての流れに行きついたものの・・・
私「水無ぃし!・・・(ここまで)来たんやさかぃいっぺん(一回)やって見るぅ?」
Y「アカンやろぉ〜・・なんぼなんでも・・(笑)」
私「確かに(笑)・・あの辺、(水の)流れ跨げるし!(笑)」
そして漸くこのエリアに目途がつき、イブニングに向けたポイント移動で大きく車を走らせることにした。
私「ドライブで終わってもぉ〜たし!」
Y「・・(笑)・・」


Cスキー場へと続く渓(16:00〜19:30)イブニング絡みのウェットフライの釣り
そして延々走り返して目当ての渓に到着したのは陽が傾き始めた時間帯に差し掛かっていた。
私「ありゃりゃりゃ・・今日は結構濁ってまっせぇ〜・・」

Y「ぅう〜ん・・・・・はっ!(笑)」
私「どぉ〜すんの?(笑)」
Y「もぉ〜場所変え無理やろぉ〜・・エエんちゃぅココで・・(笑)」
私「まぁ〜・・ギリギリ何とかなる濁りやなぁ・・エエかぁ・・」
そして適当なところに車を止め、日没含めてこの渓に賭けることにした。
Yちゃんはライズハントを意識した長めのドライフライロッド、私は濁りを考慮してウェットロッドを持ち出しそれぞれ出陣・・・・
(んでも、この渓・・あんま好きになれんなぁ・・・)
そう言いながら、ドロッパーにプロフェッサー#8、リードにリリー・メイ#8を結び釣りを開始した。
[シュィ〜ン・・]
「っち!・・喰い損なぃよったし!」
白濁とした流れでターンが終わり、浮上し始めたリードフライを喰い上げる様に銀鱗が反転したが、喰い損なわれて不発を喰らってしまった。
(まぁ・・喰ぃ気はそこそこ有る様ぉ〜やな・・)
ところが・・・
白濁した流れは益々酷くなる一方で、遂に水面下数センチを流すドロッパーが所々で確認出来なくなって来た。
(アカンでこれ!)
「(上流で)工事やっとんかぁ?・・・(この前見て回った時、)やってたっけ?」
前回最上流まで見に上がったが、途中で道が大きく高巻いた為に細部までは確認できていない・・・
しかし、スキー場に接する最上流部には清らかな水が流れていた事を思い出した。
(これ・・工事やっとんねんなぁ?)
これは確認できた訳ではないが、ほぼ間違いないであろう・・・
「(こぉれぇで工事や無ぉ〜たら??)・・・山姥(ヤマンバ)の仕業てかぃ?・・(笑)」
(化粧をしに降りてきて川原でズッコケた拍子に、乳液から白粉からそこらじゅうにひっくり返しよったんか?・・笑)
「ア・カ・ン・し!・・こんなん!・・止め!」
もはや釣りが成立する状況に無く、ギンギンギラギラのルアーを引いても釣りになるのか否かが疑問視される状況になっている。
リールを巻いて、渓から上がり一度車に戻ることにした。

↑白濁とした流れを横目に車に戻る。
車に戻ると直ぐ下手(しもて)にYちゃんの姿が見える・・・
近寄って太い流れ越しに様子を伺うと「サッパリ」と言うジェスチャーが帰って来た。
早々にイブニングポイントを見定めてライズ待ちを決め込んでいる様子だが、白濁が酷くなり苦笑せざるを得ない状況と見受けた。
「今日はこのまま終わりでんな!(笑)」
(まだ日没まで一時間以上有んなぁ・・・)
已む無く、一応はロッドを手にするものの竿出しする訳でもなく、渓沿いのアスファルト道を流れを見ながら歩いて見ることにした。
目的はただひとつ・・・今後の為に水量の変動を予想して[水通しで歩けそうに無い所が有るか否か?]と[入離渓点の見定め]である。
延々歩いて見て回り、そのまま竿出しもせずトボトボ歩いて引き返してきた。
時刻は18:30を回っていた。
陽はとっくに山の端向こう側に落ち込んで、本来なら絶好のイブニングタイムに差し掛かっていた。
(あれ?水・・濁り引いて来たやん!)
「今頃かぃや!(怒)」
帰り仕度を始める前にYちゃんの様子を見ようと橋の中程に行って下手(しもて)を見ると・・・・
(あれ?・・・あれ完全にライズハンティングに入った感じやな・・)
程なく・・・
立てたロッドが弧を描いた。
「ひぃ〜ぇ〜・・・この場に及んで釣りよったし!(敬服)」
長年釣行を共にしているYちゃんだが、数稼ぎの状況に恵まれると殆どは私が彼を上回る釣果となるが、イチかバチかとなる状況に陥ると、殆どYちゃんはイチを引き当て、私にはバチが当たる結果となるのがいつもの事である。
「この状ぉ〜況ぉ〜で、よぉ〜ライズ待って釣る気ぃ〜すんなぁ〜(笑)」
(まいった・まいった!・・)
車に戻り帰り仕度をすべくロッドを仕舞い込んだところで・・・・
(水ちょっと澄んで来たし、ラストチャンスに賭けて見るかぁ?)
思案している頭中に反して右手は11フィートのロッドを引っぱり出している。
最後のアガキは概ね不発に終わると知りつつも、再びタックルをセットアップしてバックハッチを閉めた。
車の辺りで簡単に水際に降りるとなれば、Yちゃんが釣ってる下手(しもて)の崩れた堰堤のところしかない。
「ここで魚の出そうなところ・・・」
場所的にも時間的にもライズを待つ等と言う猶予はなく、かと言って釣り下がる上がる等のブラインドフィッシングは徒労に終わる事が目に見えている。
(何としても魚見つけんと・・・)
そして2ヶ所のスポットに絞り込み、魚の存在を確認すべくラインをリールから引き出し始めた。
ひとつは立ち位置より下手(しもて)となる崩れた堰堤から落ちた溜まりの開き・・・
そしてもうひとつは立ち位置真正面の崩れた堰堤から水が落ちる部分にできるちょっとした弛みである。
どちらも手前は激流と急流でドラグフリーは難しく、水面でフライを躍らせるフラッタリングに近い狙い方となる。
夕闇迫る中、視認性を重視して結んだフライはジンジャー・ハックル#12・・・
まずは本命場所である下手の開きを逆引きで誘ってみるも、サッパリ魚の反応は見受けられない。
「アカンな・・・今日はあきまへん!(笑)」
(往生際悪い釣りしたら祟るし・・)
「やっぱり、止めるとしまっかぁ?」
そう言いながら真正面の弛みにキャストした途端・・・
[パシュッ!]
(っと!)
瞬時に合わせたものの空を切って毛鉤が舞い上がった。
「居るやん!(嬉)」
(小ぃこぃけど、アイツ捕るしかないし!)
魚が出たが運よく毛鉤に接触しておらず、未だチャンスは残されている。
「さて、どぉ〜なるかや!(笑)」
魚が毛鉤を見つけて襲う・・・
その段階で魚が毛鉤に接触し、(鉤に)掛れば私の勝ち!弾かれてしまえば私の負け!
[パシュッ!]
(っと!)
「アッカン!・・未だ行けるわ!」
[パシュッ!]
(っち!・・・まだ行ける!)
[パシュッ!]
(糞ぉ〜!・・・まだ行ける!)
[パッカァ〜ン!]
「ガァ〜・・・アカンし!」
(未だ毛鉤に触れてへん・・まだまだ!!)
[パァ〜ン!]
「アッカンァカンァカン・・あっぶなぁ〜」
毎回しっかりと水面を割ってアタックしてくるが、これまた毎回完全に喰い損じを繰り返して、ラストチャンスは日没に向けて引き延ばされ続けた。
(このまま、毛鉤に魚が一回も接触せんと日没なったら、仕舞うに仕舞われへんし!)
それでもこのままの攻め方で水面への誘い出しに拘るか?
それとも反応は悪くなる(発見されにくくなる)が、(毛鉤を見つけて)喰いに動いた段階で鉤掛りが確実となる方法に切り替えるか?
(小鉤沈めるかぁ?)
周囲は相当に薄暗くなってきている。
魚も水面にド派手な毛鉤が落下すれば、毎回気付いて反応して来ると察するが、この状況で地味な小鉤を水中に送り込んでも、果たして気付いてくれるか否かが勝負の分かれ目にも思えてくる。
(沈めて気付いて喰ぅ〜てくれたら勝算有りやけど・・・・)
「気付いてくれんかったら、そのまま日没てかぁ?」
(どぅする?)
思案している頭中に反して、我が両手は無駄な動き一つ無く結ばれていたジンジャー・ハックルをバッサリと切り落としてフライ交換の準備に入っている。
「やって見よかぁ?・・・」
薄暗くなった天を仰ぎながらやっとの思いで針穴を通して結んだフライはスナイプ&パープル#14・・・
ところがこの毛鉤・・
雑魚の集魚力抜群で有る事を結んだ後に気が付いた。
「お前!この場に及んで『ククッ』と来てドロバエ釣れて来たら、一族全員(フライボックスの)クリップから外して牢にぶち込むお蔵入りじゃ!」
夕闇が迫る中、川の畔で毛鉤に向かってボヤキを入れる私・・・・
(これ街中でやったら完璧に頭温い変人やな・・)
そして釣りを再開したが、案の定水面を躍らせる毛鉤とは異なり、サッパリ無反応となってしまった。
上手(かみて)を見るとYちゃんがリールを巻いて離渓すべく歩き出している。
「ア・カ・ン・なぁ〜・・・」
(あと10回投げて終わるとしまっかぁ〜・・)
(1回・・・)
(2回・・・)
(3回・・・)
(もぅちょぃ・・奥側かぁ?)
(4回・・・)
(5回・・・)
(6回・・・)
「あ・き・ま・へ・ん・かぁ〜」
(ラッキーセブンの7回目・・喰え・・喰え・・アカン!)
(8回目〜・・)
[ククッ!]
「っしゃぁ!・・・捕ったぁ〜!!」
(よぉ〜喰ってくれよったし!・・・ホンマ!)
「あぁ〜し・ん・ど!」

↑最後の最後、土壇場で鉤掛かりしたヤマメ・・正直現場では朱点の有る無しまでは見えなかった。フラッシュが光らないモードになっていたらしく、何度か発光させる事を試みたが夕闇と老眼では何が何だか分からずに断念・・・その結果、こんな写真になってしまった。フライは一発勝負の救世主となって廃盤の運命を免れたスナイプ&パープル#14
結局、Yちゃんは2箇所目のライズを仕留める事ができずあの一匹のみ、私は最後の最後で神の恵みとも言える一匹のみ・・・
私「ホンマこの渓(場所選択を誤ると)・・・一匹掛けるんにフゥーフゥー言ぅわ!・・し・ん・ど・・」
Y「そやけど、釣れるだけマシちゃぅ(笑)」
約一ヶ月間の週末をこの流域に割り当てたが、やはり場所選びを誤るとトンでもない仕打ちが待ち構えている渓とも言える。

さて・・この先、夏に向かってどの様な面持ちで迎えてくれるのか?
恐るべし¥山川水系・・・
「これぇ・・・侮ったら、トンでも無いな!」


*道具と毛鉤*
@藤の花咲く渓
ロッド:Northland Cricket #3-4 (7'7"#3-4) 『Green Studio』
ライン :DT-3-F
フライ :エルクヘア・カディス#16、グリズリー・パラシュート#16
A葦原河畔の渓
ロッド:Glenmor Yabusawa Special F692-3YS (6'9"#2-3) 『Daiwa』
ライン :DT-2-F
フライ :ライトケイヒル・パラシュート#16
Cスキー場へと続く渓
ロッド:CAPRAS SD SFX Professor#4 (8'9"#4) 『SUSSEX』
ライン :DT-4-F
フライ :プロフェッサー#8、リリー・メイ#8
<イブニングタイム>
ロッド: Coma U11'0"#4 (11'0"#4) 『Coatac』
ライン :DT-4-F
フライ :ジンジャー・ハックル#12、スナイプ&パープル#14
posted by bacoon at 22:53| Comment(0) | 但馬に行く | 更新情報をチェックする
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