2012年08月13日

やはり今年も・・蜘蛛の巣渓は『ウグイ祭り』の真っ盛り!


美山川・佐々里F&L特別区
■2012−8−13(月)曇り晴れ曇り
■あまご6〜7寸5匹、イワナ1匹、小マメ・小ワナそれなり・・
■同行者なし
約一月半ぶりに休みが取れて、急遽出向いてみる事にした。
薄々予想していたとは言え、やはり蜘蛛の巣とウグイの群れには閉口せざるを得ない状況・・・
一方で佐々里もC&RからF&L特別区となり、釣り場として安定期に入った事は喜ばしいことであるが、とうとう毛鉤を学習したと見て取れるカワムツも出現しており、一般渓流とは一線を画すフィッシングプレッシャーが付帯される釣り場である事が伺えた。
この先一般渓流のノウハウが通用しなくなる釣り場がC&Rを伴って生まれてくるのかもしれない・・
そんな予感が生じた夏の釣りであった。

(結果だけ簡単に見る・・編集中)

7月に入ると仕事に忙殺されて全く休みが無く、梅雨明けにも気付かずに8月に突入・・・
その後も事態は収束せず、盆休みに突入しても出勤しなければならない状況に何時しか釣りの事も吹っ切れた様に頭の中から消えかけていた。
(今年は夏が無ぉ〜て落ち着く頃には秋かもしれんな・・・・)
そんな盆休みの初日に会議を終えてデスクに戻るとichr君から写真が添付されたメールが入っている。
>お仕事御苦労様です。
>天増、結果報告します。
>ヤマメ四、イワナ一、アマゴ一です。とサングラス紛失です。
>瀬にでてました。
>今日あたり日です

「なかなかエエ魚釣っとるがな・・(笑)」
前回6月末日に彼と天増川に行ったきり、私は上述の如くサッパリ釣りから遠退いてしまったが、彼はその後7月に出向いて念願のヤマメを仕留め、更なる釣果を期待して7フィート半のロッドを入手して三度(みたび)釣行に出向いていた。
(まぁ〜天増でこの釣果が引き出せたら、もぉ〜大丈夫やな!)
>エエ魚やんか!
>天増でこの釣果やったら免許皆伝やな!(笑)
>日没まで頑張れ!
この様に返事を打って生産現場パトロールに出向きその日は終了・・・
翌日も出勤して状況確認すると、上手い具合に好転して盆休み後半は久しぶりの休みが取れる状況を迎えた。
(久しぶりにゆっくり寝させてもぉ〜て、昼からビギマムさんのサマーセールでものぞきに行こぉかぁ・・・)
そして翌朝、思いのほか早く目が覚めた。
「6時?・・何で寝られへんねや?!・・(トシやなぁ・・)」
家内も娘ドモもそれぞれ職場やゼミへと向かう朝仕度の真っ最中・・・・
(釣りでも行くかぃ?)
そんな思いが涌いた途端、パソコンで雲行きをチェックすると、バリバリ大気の状態が不安定な最も危ない日となっていて、程なく窓の外は豪雨となって意気消沈・・・・
(ホンマ・・何でなん?)
それでもパソコンで雲の動きを見ると局地的である事が判明し、一応それなりに今日の先読みをしてみた。
湖東はアカン・・鳥取も湖北もヤバイな!
何とかなりそうなんは・・・美山か湖西?・・んでも天増辺りまで上がるとアカンかもしれんし・・
(盆休みやし・・渋滞も考えなアカンし!)
渋滞に遭わず豪雨に遭遇しても諦めて笑って帰って来れるところ・・・となれば『佐々里F&L特別区』となる。
「また、今時分蜘蛛の巣ぅ〜だらけでウグイが祭りやっとったらどんならんでぇ〜・・(笑)」
そう口走りながら軽装で釣る事を考えてスリングバックを取り出して準備に取り掛かった。
そして出勤や登校の朝支度でドタバタしている家族を尻目に・・・
吾輩「釣り行ってくるわ!」
家内「アンタ大雨やで!・・あほちゃぅん?」
吾輩「大丈夫や!近畿のど真ん中は降ってへんし!」
そして7時を大きく回った頃に家を出て、『佐々里F&L特別区』最下流部の白石橋に到着したのが10時前・・・
「今日はココ誰も居りまへんのかぁ?」
橋の上からのぞき込むと早速ウグイの群れが目に飛び込んで来た。
「やっぱり今日は不味いんちゃぅん?」
しかし、この先上手(かみて)に進むと恐らくどなたかが入渓しておられると察して、まずはこの辺りで様子を伺ってみる事にした。

@F&L区間最下流部(10:00〜11:30)
[パシュッ!]
早速、カワムツが挨拶をくれる。
(・・・・・)
[バシャッ!]
「よっしゃ?・・って何で黄金色なん?」
(・・やっぱりかぃ・・)
「ア・ソ・コ・で・ドライにあんな出方で・・ウ・グ・イ・でっかぁ・・」
(こりゃ、ホンマに今日はヤバイんちゃぅ??)

↑この時期予想通りの渇水・・しかも異様にウグイが元気一杯、直後にコイツらの猛攻に閉口せざるを得ない状況となった。
[バシャッ!]
「またかぃや!」
[バシャッ!]
「わかったさかぃ!」
[バシャッ!]
(・・・・・)
[バシャッ!]
「じっとしとれ!(怒)」
(ホンマ・・・流すトコないし!)
[パシュッ!]
「やっぱり、ココまで流れ外すとお前さん(カワムツ)やなぁ・・」

↑涌く程ドライフライにヒットして来るウグイ・・・薄々脳裏を過った『ウグイ祭り』の予感が的中・・・コイツを避けるとすれば脇の淀みのカワムツを狙うか、竿出しを諦めるしか無かった。この日は石周りをタイトに攻めるやり方でも先回りされた様に喰らい付いて来た。
「はぁ〜ぁ・・」
よくよく辺りを観察すると、川面のあちこちでイルカが呼吸する様なモジリで川上目掛けてウグイの群れが遡って行く姿が見える。
(アカン・・・完璧祭りの真っ最中やし!)
この先の結果は書くまでもなくウグイの猛攻に閉口せざるを得ない状況に陥った。
結局、お目当てのヤマメは石周りをタイトに攻めて以下の様な小マメが何匹か顔出ししてくれたに留まり、どこかに潜伏しているハズのもう少しサイズがコマシなヤマメにはサッパリお目文字できず時間だけが過ぎて行く・・・

↑頑張ってもこの程度、ウグイの群れに遠慮する様な雰囲気で浅瀬の石周りに潜んでいた。
それよりも特筆すべき状況を目の当りにしたので、あえてココに記しておくと・・・
何とドライフライを学習した?と感じられるカワムツが出現している。
確かに小物は普段と全く変わりないが、6寸に届く様な大型のカワムツの中に明らかに毛鉤を見定める個体が存在していると感じた。
「うっそぉ!・・(フライ)見切りよったし!」
(完璧ドラグフリーで流すさんと出んてかぃ?)
それから大型のカワムツを発見すると、ただ単純に毛鉤を投じて様子を見る。
いつもの様にバッサリ出る個体も居るが、中には・・・・
「あっ!まぁ〜た逃げよったし!」
(あいつ何処行った?・・・居った居った!)
今度はスレッカラシのあまごを狙う如く、慎重にドラグを回避して流すと一発で喰った。
「ひぃっえぇ〜・・・」
(そこらの渓のあまごよりシビアやんけ!)
「こらぁ・・おっそろし時代になりよったでぇ・・(驚)」
正直、この佐々里のカワムツがフライを見切る時代が来るなど、想像を絶する域である。
考えてみれば、私が通う北近畿地方で昨今最もドライフライの空爆が激しい渓はこの『佐々里F&L特別区』であろう・・
年々爆釣期間が短くなる傾向に有り、盛期はのべつ幕無しにドライフライが落とし込まれている。
結果的に普段訝しがる雑魚どもまでもフライ空爆の影響を受けて学習せざるを得ない環境へと変化したのかもしれない。
(もしかしたらここの魚って・・・)
「駆け出しのフライフィッシャーよりフライパターンに詳しいかもしれんなぁ・・(笑)」
恐らく水の中ではこんな感じではなかろうか・・・・
あまご「最近はカワムツの馬鹿タレどももちぃ〜とは賢ぉなりよって・・・」
ヤマメ「なんでもかんでも喰らいたら痛い目ぇ〜遭ぅのわかってきたみたぃやなぁ・・」
あまご「そやけど未だ青いな!・・ペチモンか本モンか流れ方だけで判断しとる・・」
ヤマメ「おらぁそんなモンやでぇ・・ワシも漸く分かりだして来たトコやし・・」
あまご「まぁ慣れやな・・動きは簡単に分かるけど・・そっからやし・・」
ヤマメ「おっ!蟻・・流れて来よったでぇ・・」
あまご「ちょぉ〜待て!・・こないだアイツでエライ目ぇ〜に遭ぉ〜たんや!」
ヤマメ「大丈夫やろぉ・・」
あまご「待て待て!見てみぃや・・蟻が傘さして落ちて来るかぁ?・・あらぁ夏の新兵器やで・・」
ヤマメ「そうなん?」
あまご「せやがなぁ・・あのケツ!何とも言えん色合いやけど、あれな!・・孔雀の羽らしいで!」
ヤマメ「ホンマかぃや?」
あまご「ホンマやて!これからあの孔雀の羽の新兵器増えっさかぃな・・あっ!消えた!」
ヤマメ「えっ?」
あまご「見たぁ?見た・見た?見たかぁ?・・あの蟻・・あんなトコで飛んで消えたがな!」
ヤマメ「ホンマやぁ・・」
あまご「蟻が普通あんなトコで飛び上がって消えるかぁ?・・あら完璧操られとんでぇ・・」
ヤマメ「確かにな・・あぁ〜・・また元んトコに落ちて来たし!」
あまご「見てみぃや!・・あら絶対、夏の新兵器やで・・・あの孔雀の羽は覚えとかなアカン!」
「ホンマ・・出もせんてか?・・ウグイばっかし釣れよって・・・」
あまご「なんか川岸でごちゃごちゃ言うとるで・・・」
「ほなら・・これでどなぃや!」
ヤマメ「あれもそうかぁ?・・・あそこ!」
あまご「あぁ〜そやそや・・あれもまたどんならんでぇ〜・・孔雀の羽で丸まっとるし!」
ヤマメ「ホンマやな・・ダンゴムシに見えるけど・・同じやな!」
あまご「アイツもキッレイに傘さして流れとるやろ!・・とにかく傘さして落ちて来る奴はロクな事無いわ!」
ヤマメ「確かに『傘さしカゲロウは喰らうな!』ちゅうけど・・他も危ないんか?」
あまご「そらそうやで!・・『傘さし』ちゅぅんがペチモンの証拠やがな!」
ヤマメ「さすがにカゲロウばっかり選り好みしとるだけ有って詳しいな!」
あまご「あったり前やろぉ・・何遍やられて痛い目ぇ〜に遭ぉ〜た思とんねん・・」
ヤマメ「やっぱし、春先は『傘さしカゲロウ』ばっかしやさかぃな!」
あまご「そやけど今時分からは孔雀の羽に要注意や!」
「あきまへんか・・・ほならこれでどなぃや?」
ヤマメ「あれカゲロウやん!・・あれ行けるんちゃぅん?」
あまご「そこやがな!・・考えてみぃ・・今時分カゲロウ落ちて来るかぁ?・・笑わしよんで!」
ヤマメ「確かにそうやな・・」
あまご「試しに行て来てみぃ・・絶対喰うたぁアカンぞ!・・アイツのネキでちょこっと水面に顔出すんや!」
ヤマメ「ほな、どうなんねん?」
あまご「一瞬で飛び立ちよる!・・普通ぅ〜んな事あらへん!飛び立たんかったらゆっくり喰うても大丈夫ちゃぅか?」
ヤマメ「ほな、行って来るわ!」
[ピチャッ!]・・[ピュッ!]
「・・・っとぉ・・・喰わなかったねぇ〜・・あれヤマメちゃぅん?糞ったれがぁ・・・」
ヤマメ「あっぶぅなっ!・・ホンマ飛び立ちよったし!・・あら操られとんな!」
あまご「見てみぃや!喰ろたらエライ目ぇ〜に遭ぅとったで!」
ヤマメ「なんとなぁ〜・・あんましカゲロウ喰わんさかぃ・・気ぃつけなアカンなぁ〜」
あまご「あれな!鴨のケツの毛〜で誤摩化しとんねん!・・ホンマ達悪いペチモンやでぇ・・」
ヤマメ「ホンマ暇な奴やなぁ〜・・鶏でどないもならなんだら鴨のケツまで手ぇ〜出すてか?」
あまご「ほらぁ〜ワシら釣んのに必死のパッチやさかぃな!」
ヤマメ「ところで最近ワシおもろいことに気ぃ〜ついたんや!」
あまご「なんな?」
ヤマメ「あの辺りで適当に跳ねて戻って来てみぃ・・でっきるだけド派手に跳ねたらエエわ!」
あまご「ほな、どないなん?」
ヤマメ「やったら解るし!」
[パッカァ〜ン!]
「おっとぉ〜・・・ヘッド&テールで躍り出よって・・・待っとれよぉ〜・・」
あまご「行て来たでぇ・・」
ヤマメ「もうじき流れて来っさかぃ・・『傘さしカゲロウ』・・」
あまご「ホンマかぃや!」
ヤマメ「ホンマやて・・ほれ見てみぃ!・・流れて来た流れて来た・・・」
あまご「ホンマやし!・・余っ程釣りたいんやなワシら・・・」
ヤマメ「あれホンマ何遍も流れて来るでな・・アホのひとつ覚えみたぃに操りよるわ!」
あまご「ホンマやし!」
「おらぁ・・出んかぃ?・・アカンのかぃ?」
ヤマメ「なっ!・・オモロイやろぉ・・・まだ続くで・・」
あまご「しつこぃ奴っちゃ!・・アホちゃぅか?」
ヤマメ「おっ!諦めよったか?」
あまご「もっぺん(もう一回)跳ねて来たろ!」
[パッカァ〜ン!]
「クッソォ〜・・・おちょくっとんかぃ!!」
あまご「どなぃ?」
ヤマメ「諦めて上行きよったんちゃぅ?」
「うぅ〜ん・・・やっぱり基本に戻そかぃ・・・」
あまご「アカンか?・・いや!・・来た来た流れて来よったで!」
ヤマメ「うそっ!・・コイツ何考えとんねん?」
あまご「出たぁ〜『鹿の毛三角』・・これでワシら釣る気ぃ〜かぃ?」
ヤマメ「こんなん生まれて三月(みつき)のジャリでも知ってるし!」
あまご「最初は皆この『鹿の毛三角』喰ろぉてエライ目ぇ〜に遭うんや!」
ヤマメ「そやけど、今頃コイツ喰らうアホはおらんやろ!」
あまご「居る居る!・・今日はウグイの連中祭りやっとるやろ!・・」
ヤマメ「そやぁ〜、ホンマ迷惑やし!」
あまご「アイツら普段水面見とれへんさかぃ、知らんと喰らうんちゃぅか?」
ヤマメ「そうかもな?・・・ちょと、あの群れの近所・・見に行てみよか?」
あまご「よっしゃ!・・」
ヤマメ「そやけど・・・なんぼウグイでも『鹿の毛三角』は知っとるやろぉ?」
あまご「アイツらそこまで気にしとれへんて!」
「こっちはどぉなぃや!」
ヤマメ「おっ!噂をすれば流れて来よったでぇ〜・・」
あまご「それにしても不っ細工っな『鹿の毛三角』やな!・・これでワシら釣る気ぃかぃ?(怒)」
ヤマメ「ホンマふざけとんな!・・こらぁ喰わんやろ!」
[パシャッ]
あまご「喰いよった・・・ウグイのアホ!」
ヤマメ「やっぱしアイツらアホやな!・・・釣っとる奴もっとアホやけど!」
[バシャバシャバシャバシャ・・・]
「ホンマさっきからウグイばっかし!・・どなぃやっちゅぅ〜ねん!エエ加減にせぃよ!(怒)」
こんな水中談義があったか否かは知る由もないが、目当ての鱒類は全く姿を見せずウグイのオンパレード・・・

↑区間最下流の流れから白石橋を見る。やはりこの時期はウグイが動き出すと始末に負えない。
「はぁ〜ぁ・・・アカンでぇ・・・」
この状況だとこの上手(かみて)は高校裏を通り越してハリマ家さんの裏手までは勿論のこと、キャンプ場の上手(かみて)までも『ウグイ祭り』で釣りにならない事が予想される。
(しぁ〜なぃ・・アソコで竿出しして見るかぃ・・)
いったん切り上げて昼食を済ませた後、車を上流へと走らせた。
ヤマメ「アホ行ってまぃよったな!」
あまご「どぉ〜せ上(かみ)の田舎モン相手しに行ったんやろ・・」
ヤマメ「ホンマ・・情けない奴っちゃで・・もぅちょっとコマシなモンでかかってこんかぃ・・」
あまご「アホ言うなや!・・ワシらドンだけ痛い目ぇ〜したか・・もぉ〜エエでな・・」
ヤマメ「そやけど笑わしよんの・・あの『鹿の毛三角』・・他にもっと芸なぃんかぃ?」
こんな会話が後ろで聞こえた様な気がする程、尋常ではないフィッシングプレッシャーが感じられた。

A何かと噂が絶えない渓(12:00〜15:00)
今にも降り出しそうな曇天ながら、雨が落ちて来るまでには至らずに何とか空は持ち堪えている。
「さぁ〜蜘蛛の巣ぅ〜との戦いになるでぇ〜・・・)
予想通り、蜘蛛の巣は半端ではないがウグイの連中もココまで祭りに乗り出しては居らず、どうにか蜘蛛の巣をかわして投じた一投目にそれらしき飛沫が上がった。

↑一目で里川ではなく枝渓を棲家として息衝く魚と見て取れる個体・・黒い瞳が愛くるしい。
「ちっちゃ!・・これは数の内に入らんなぁ〜・・んでもこんなモンなん?」
持ち出したロッドは蜘蛛の巣レーザービームを想定して短めの6フィート6インチ・・・
ラインを通して行く空間にある蜘蛛の巣を小まめに排除しながら辛抱の居る釣りに専念するが、どうしてもループが解けた先に必要となるティペットがターンする空間だけは手が出せない。
そんなポイントに限って、口惜しくもこの日は申し合わせた様に6〜7寸サイズのヤマメ(あまご)がドリフターを待ち構える様に定位している。
(ホンマ・・腹立つぅ〜・・)
「何でそこなん!・・(怒)・・もうちょぃ右に出とかんかぃ!」

↑渇水気味ながら水温は若干低くなった様に感じた。ココまで来ると雑魚(オイカワにウグイ)の猛攻から解放されたと思いきや、今日はドロバエが元気一杯だった。・・・しかし何よりも蜘蛛の巣との戦いとなる渓である。
「あっちゃぁ〜・・・毛鉤空中にぶら下がったままやし!」
[ジャポン!]
「出るなっちゅうねん!・・ホンマ!」
(よし!上手い事入った!)
[パチャ!]
「おっしゃ!・・おぉ〜7寸あるし!」
(こんなん誰が投げても引っ掛かるし!・・・まぁエエわ!)
「しっかし、この蜘蛛の巣ぅ〜・・・(風で)なびくな!って!・・」
(あぁ〜ぁ・・・逃げよったし!)
「ラッキーやし!ここは普通に行けるやん!(嬉)」
[パシュッ!]
「出ましたな!・・・6寸かぃ・・まぁ贅沢言えんし!」
こんな感じで蜘蛛の巣に苦戦しながらも何とか魚の顔を拝ませてもらいゆっくり釣り上がって行った。

↑↓蜘蛛の巣に苦戦しながらもこの辺りの6〜7寸を5匹程手にできた。後は4寸〜5寸弱のヤマメがそれなり・・・今日は6〜7寸サイズとなれば全てあまごと言う結果に終わった。

「そろそろイワナが出てもおかしない場所でんがな・・・」
そう考えて若干意識するも、小マメ混じりで釣れてくるのはこれまた小ワナばかり・・・

↑イワナは申し合わせた様にこのサイズが石周りに着いていた。腹はパンプキン色で鰓や鰭の欠けもなく、この渓生まれである事が伺える。
「まぁ〜ヤマメの渓やさかぃイワナの浮き待つ様な釣り方は止めとこかぃ・・・」
そして、もうそろそろ離渓するか否かを考え始めた時・・・
[ボション・・]
明らかにイワナとわかる出方でフライが消し込まれ、ロッドティップが大きく締め込まれた。
「うっそぉ〜・・これぇ・・そこそこちゃぅん?」
思わずネットを引っ張り出して取り込むと、そこそこ美しい魚体のイワナが納まっている。
「やっぱり雰囲気湖西で釣れるイワナやなぁ〜・・そやけど余裕で8寸越えてるし!」
(えっ?・・9寸行ったぁ?・・・)
「こんなん釣れてエエんかぃ・・こんなトコで・・これ年越したら尺やでぇ(笑)」
ネットから取り出して写真撮影・・・

「あっ!・・逃げよったし!」
(・・・・・)
「逃ぃげよったぁっ!逃ぃげよったぁっ!っとぉ〜・・(笑)」
林道脇の暗い谷筋にしゃがみ込み、一人でブツブツ文句タレタレの50過ぎのおっさん・・・
(これ・・端から見とったら頭温い危ないおっさんに見えるかもしれんなぁ・・・笑)
しかし、釣れたイワナは腹鰓周りの濃黄の出方と言い、尾鰭・鰓蓋も申し分の無い魚格で絵になる魚であった様に思える。
天声「ココで今年最長寸のイワナを写真に納める気??・・他の渓で撮りなさい!」
吾輩「確かに・・おっしゃる通りで・・」
何となく佐々里の女神に嗜められた気がして、これ以上はイワナを深追いせず離渓して下手(しもて)に車を移動させた。

B高校裏の流れ(16:00〜18:15)
「さて・・どぅするべぇ〜か?・・」
(もぅ帰ろかぁ??)
・・・こんな思いが涌いて出る程、サッパリ釣れそぉ〜な気がせず、曇天も何時しかドピーカンへと移り変わっていた。
已む無く、もう一度最下流区間まで下がって橋の上から川面をのぞき込む形でスペースウッドさんの前まで走り上がってみるも、予想通り至る所にウグイが群れていてとても竿出しする気になれない。
「うぅ〜ん・・上(キャンプ場上流)行ってみよかぃ・・・」
上流は何人か竿出しして居られると予想したが、この日は珍しく釣り人が居られなかった。
(ここらでちょっと・・)
車を停めてエンジンを切り、外に出ようとした途端・・
[ポツッ・・ポツ・ポツポツ・・ポツッ・・ポツ・・]
(何これ?)
「アブだらけやし!」
車の余熱目掛けて瞬く間にアブの大群が集り出して来た。
「ひっさしぶりやのぉ〜・・ココでアブ集ってくんのぉ・・」
(まぁ、足羽に比べたら可愛いモンやし!・・)
「そやけど、アンマ出る気せんな・・止め!(下にしょ!)」
再びエンジンを掛けて車をUターンさせると、今来た林道を逆戻り・・・
(行ったり来たり・・ホンマ・・どうぅすんの?)
已む無く高校前を通過した橋の袂に車を停めて暫し思案する事にした。
(午前中は小ぶりながら顔拝めたんは石周りやな・・この渇水じゃぁ〜なぁ〜・・・)
結局、ヤルとしたら2通りの攻め方しか無い様な気がして来る。
ひとつはマイクロス(#18のドライ)で石や岩盤周り、草の根周りをタイトに攻める辛抱の居る釣り・・・
もうひとつは瀬上の流芯から誘い出すフラッタリングの博打釣り・・・・
最後の選択肢は即刻打ち切って帰宅し、ビギマムさんのサマーセールに出向く・・(おぃおぃ!)
(止めて帰ろかぁ?)
・・・・・
(せっかく久しぶりに渓来たんやし!)
「やるだけやって見るかぃ!」

↑今年から使い始めたパタゴニアのステルス・アトム・スリング・・・率直に申して想像以上に使い勝手が良い・・・人によって賛否が大きく分かれるのがこの手のフィッシングバッグだろうが、気になった方ならば十中八九、気に入る方向へ傾くのでは?・・と言う気がする代物ではなかろうか?
結果から言うと石周りのマイクロスの釣りでは写真を撮るのも可哀想な4寸サイズが3匹顔出ししただけに留まり、夕刻絡みで瀬上の流芯を逆引きで誘い上げるフラッタリングも鉤掛りしたのは大型のウグイのみに終わった。
「やっぱし切り上げてビギマムさんのサマーセールに行くんがよかったし!」
(せっかくtanakenさんに知らせてもろたのに・・・スミマセンm(__)m・・)
しかし、この間4匹のヤマメ(若しくはあまご?)の姿が確認出来た。
一匹は8寸超え?と見受けるサイズ・・・
マイクロスの釣りで毛鉤を追って根周りの窪みから出て来たが口を使うところには至らず退散・・・(口惜しい奴やし!)
後3匹は6〜7寸サイズでお決まりの様に流芯からヘッド&テールで躍り出て鉤掛りしないと言うパターン・・・
やっぱり厳しい状況にあるものの、居るには居るのが佐々里なんだろう・・・
この辺りの攻略法はじっくり考えて行きたいと思って居る。
(そもそも、ドライフライのプレッシャー半端や無いし!)
「皆さんで一緒に考えまひょかぁ〜・・・」
(何かエエ案おまへんか?)


*道具と毛鉤*
<中下流域>
ロッド:SILVER LABEL TL801 (8'0"#1) 『ORVIS』
ライン :DT-2-F
フライ :エルクヘア・カディス#16、レネゲイド#18など(雑魚と小マメ)
<支流域>
ロッド:Campanella c3663U (6'6"#3) 『Campanella』
ライン :DT-3-F
フライ :ゴダード・カディス#14など(本日釣果の全て)
posted by bacoon at 21:54| Comment(8) | 京北に行く | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まいどっす!!
あたしは14日に行きましたがあいにくの天気で2時間ほどでした
ボ逃れの一匹がやっと、成長したカワムツ君にはたっぷり遊んでもらいました
奴も6寸位だと結構な引きですわ!(^^)!
ビギマム、ichiさんんが行かれたすぐ後でニアミス、bacoonさんのネットワークで
お客さんゲットって喜んでましたし〜〜
Posted by tanaken at 2012年08月18日 18:31
おひさしぶりです。
たとえ渇水でもちゃんと釣りを組み立て
しっかり結果を出されてるのはさすがですねー。
水中談義めっちゃおもしろかったですwww

この時期なぜか「出るけど乗ら〜ず」
もしくは「かかるけどバレ〜る」を繰り返してしまい
ちょっと満足な釣りができてません。
なにか解決策はないものですかねぇw
Posted by takeyan at 2012年08月19日 11:31
お初にお目にかかります ワイメアと申します。初めてコメントって言うかファンレターですね…致します。

実はbacoonさんの隠れファンでして(笑)いつも拝聴してワクワク貰ったり勉強したりしております。

わたくし誠に恥ずかしながらフライフィッシングは全く進歩せず下手くそで、最近までロッドもリールも新調せず30年程前のシェークスピアのグラスを使ってる全く進歩しないオッサンで、そろそろ買い替えようかと思ってる、ていたらくおやじです(笑)。

今回の釣行記、魚目線が面白かったです(笑)最後まで三角のがエルクヘアかな?…ヘアーズイヤー?…なんてワクワクして思わずコメントしまいました。

おそらくお歳も少し先輩だとお見受けしますが、わたくしもポンコツにムチムチ…じゃあなくてムチ打ってショアを駆けずり回ってます、お体を、御自愛しながらも、これからもワクワクを、よろしくお願いします。

長々とコメントすいませんでした。


Posted by ワイメア at 2012年08月20日 08:33
==========
tanakenさん、こんばんは、毎度です。

>あたしは14日に行きましたがあいにくの天気で・・・・

残念!・・1日違いでしたか!
ウグイ祭りやってまへんでした?何時やったかの「お盆」もエライ目に遭ぉ〜たんで・・ここ最近はウグイがごっつい増えましたねぇ〜・・・やっぱし、水温相当上がるんでしょうなぁ〜・・
>ビギマム、ichiさんんが行かれたすぐ後でニアミス・・

なんとこっちも!私も行きたい気持ちはあったんですが・・サマーセールは諦めました。
彼も気に入ってましたよ!その翌日に天増に出向いた時、ビギマムのお客さんにお逢いしたそうです。
また、彼に逢う事あればよろしくです。
佐々里も9月にリベンジしたいと思ってますが、仕事が未だ収束しまへん・・・
どうなることやら・・・・(;´ρ`)
==========
takeyan さん、こんばんは・・・

拝見してましたよ、safariさんとのコラボ・・・
今シーズンは八東川でイワナ釣る予定がサッパリですわ!
まあ、後一ヶ月ありますけど・・どうなることやら・・・
>この時期なぜか「出るけど乗ら〜ず」
>もしくは「かかるけどバレ〜る」を繰り返してしまい
>なにか解決策はないものですかねぇw

まぁ・・takeyan さんの釣行記から察して腕前の問題やなぃと思います。
一番考えられるんはフィッシングプレッシャーやと思いますけど・・・
あと・・有り得るとしたら水温かなぁ?
20℃を越えた辺りから変にすばしっこくなる割に肝心なところで鈍なる様な・・・
喰った感触が手元に伝わるなら小鉤へ・・・
出が悪く感じるならサイズアップ?!・・・
私が高水温で対処するんはこのぐらいです。
===========
ワイメアさん、初めまして・・・

お越し頂きありがとうございます。
>最近までロッドもリールも新調せず30年程前のシェークスピアのグラスを使ってる・・

懐かしいです。私も最初はコレでした。(懐かしなぁ・・)
>今回の釣行記、魚目線が面白かったです(笑)

ホンマ・・釣れんかったらロクなこと考えへん質でして・・・
この日は釣りしながら、こんな変な事が脳裏を過ってました。
>最後まで三角のがエルクヘアかな?

当りです。エルクヘアカディス!
最近激戦区では「傘さし(=パラシュート)」がサッパリあきまへん・・・
やっぱり、使わる人・・多いんでしょうなぁ・・
>お体を、御自愛しながらも、これからもワクワクを、よろしくお願いします。

こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
また、時々コメントください。(^.^)/
============
Posted by bacoon at 2012年08月20日 19:10
こんにちは。
お盆に渓流に行ってきましたがいつものように竿が出せればいい、
位のレベルなのでのんびり上がって行きました。
後追いでしたが、ヤマメ数匹ウグイ少々が出て楽しめました。
やはりドライは楽しいですね。避暑には持って来いの渓流。

水中の魚たちの会話。
面白いけど・・・ぞっとしますね(^^
あんな眼で見られていると思わずスゴスゴと退散しそうになります。

時間作ってもっと書いてください。
楽しみです。

時節がら御自愛ください。


Posted by 栃木の山猿 at 2012年08月22日 17:15
はじめまして、私もbacoonさんのファンであります。
フライ3年目(釣りも3年目のあらふぁいヴ)で、
佐々里の荒らしやかもしれません。
13日も佐々里で5時入渓、12時退散でした。
私の後に入渓の方はクモの巣が少なくて済みます(笑)。
佐々里峠へ向かう帰路でSTEPを見かけ・・・bacoonさんかと思いつつ・・・。
次回お見かけした際には、ぜひサインをねだりたいと思っております。
これからもbacoon教本の刊行を楽しみにしております。
Posted by はぶ at 2012年08月22日 20:05
こんにちは。
さかなのかけ合い、三枝(六代目文枝)さんの
創作落語並の面白さで、最高です!

私の方は、今年も八東川支流をガツガツ巡って
おります。ちっとも飽きてこないので、
困っております(笑)。

これからも楽しみにしております!
Posted by まやお at 2012年08月22日 21:11
あらぁっ! 暫く確認怠っておりました。遅れてスミマセンm(__)m
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栃木の山猿さん、こんにちは・・・

>やはりドライは楽しいですね。避暑には持って来いの渓流。

やっぱり、そちら(関東地方?)の渓流って夏は避暑になるんですね・・
私は北近畿の渓流しか知らないんでよくわかってませんが、だいたいこの辺りは避暑と言ってられるのも7月辺りまでで8月となれば何処も彼処もヘロヘロです。
やはり標高が低い渓となるんでしょうか?
>水中の魚たちの会話。面白いけど・・・ぞっとしますね(^^

魚は居るのが分かっていながらサッパリだと、ついついこんな妄想が出てしまいます。(笑)
まぁ談義はなぃでしょうが、これに近い学習を積んだスレッカラシは居るかもしれません。

また、頑張って書きますんでよろしくお付き合い下さい。
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はぶさん、初めまして・・・

ご覧頂きありがとうございます。
>13日も佐々里で5時入渓、12時退散でした。

なんと・・ほぼ入れ替わりですね!(^.^)
この日はウグイの猛烈アタックに苦笑せざるを得なかったですが、朝一番はどうでした?
やはりこの時期、早朝入渓で昼退散と言うのが正解なのかもしれません。
夕方はサッパリ消沈したまま暮れて行きますんで、禁漁が近くなる頃までは早朝に足早で仕掛けて行くのが魚を手にする確率が上がるんでしょうか?
>帰路でSTEPを見かけ・・・bacoonさんかと思いつつ・・・

今度見かけたら遠慮なくお声掛け下さい。
これからも思いついた事などを書き記して行きますんで、これからもよろしくお願いします。
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まやおさん、こんにちは・・・

>さかなのかけ合い、・・・、最高です!

こぅ言ぅ銭にならんしょぉ〜もなぃ事は沸々と涌いて来ますけど、肝心の銭になる様な発想はサッパリなんで我ながら呆れますわ!(笑)
>私の方は、今年も八東川支流をガツガツ巡って・・

昨年・今年とこの流域には振り回されっぱなしです。
場所の引き当ても上手く行かんで凹んでおりますが、どっかでリベンジせなあきまへん!
ホンマ・・ちょっとした事やと思ぃますが、上手い事行きませんなぁ〜・・
>ちっとも飽きてこないので、困っております(笑)。

私なんぞ!飽きもせんと四半世紀以上・・・飽きませんけど呆れます。(笑)
残りあとひと月程ですが、お互い最後まで頑張りましょう・・・
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Posted by bacoon at 2012年08月24日 12:22
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